高齢手術患者における意識消失の誘発に必要なレミマゾラム投与量と年齢の関係

・レミマゾラムは新しい超短時間作用型ベンゾジアゼピン系鎮静薬であり、迅速な作用発現、迅速な回復、臓器に依存しない代謝が特徴である。高齢の患者では、レミマゾラムを投与された後、治療上発現する有害事象(TEAE)が増加し、周術期の予後が悪化する傾向がある。しかし、高齢患者における意識消失(LOC)に対するレミマゾラムの適切な投与量を検討した…
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糖尿病患者における気管挿管困難予測のための仰臥位と坐位での修正 Mallampati 分類の比較

・長期にわたる糖尿病患者の気道管理は、鎖骨-後頭骨関節に影響を及ぼす硬直性関節症候群のため、麻酔科医にとって大きな課題となる。不動化が必要な症例では、明らかな理由から、しばしば仰臥位で Mallampati テストを行わなければならない。そこで、糖尿病患者の坐位および仰臥位における修正 Mallampati テストの診断精度(感度と特異…
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低い術中二酸化炭素濃度は、待機的大腸癌手術後の無再発生存率の改善と関連する

・二酸化炭素(CO2)濃度が高いと、in vitro における大腸癌細胞の浸潤能が増加する。大腸癌手術後の手術成績を改善するための呼気終末二酸化炭素濃度(EtCO2)の目標値を評価する研究は不足している。そこで著者らは、術中の EtCO2 が待機的大腸癌(CRC)手術後の無再発生存率の差と関連するかどうかを評価した。 ・3次大学病…
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腹腔鏡下結腸切除術における術中の麻酔薬必要量と術後の鎮痛剤消費量の関係:無作為化比較二重盲検試験

・本研究では、吸入麻酔薬(セボフルラン)またはオピオイド(レミフェンタニル)の術中必要量と術後鎮痛剤消費量との関係を検討した。 ・本研究では、待機的腹腔鏡下結腸切除術を受けた 200 人の成人患者を対象とした。セボフルラン群では、レミフェンタニルの効果部位濃度は 1.0ng/ml に固定され、吸気セボフルラン濃度は適切な麻酔深度を…
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男性外科医が治療した患者と女性外科医が治療した患者の術後成績の比較:系統的レビューとメタ分析

・女性外科医と男性外科医の間で手術成績および転帰が異なるかどうかについては依然として不明である。研究の目的は、女性外科医が治療した患者と男性外科医が治療した患者の臨床転帰を比較することでる。 ・患者の術後死亡率、再入院率、合併症発生率などの臨床転帰を女性外科医と男性外科医の間で比較するためにメタ分析を実施した。MEDLINE、Em…
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■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/05/15

【問題1】(筋弛緩) 骨格筋アセチルコリン受容体について正しいのはどれか。 ア:4種のサブユニット蛋白より構成される。 イ:アセチルコリンはαサブユニットに結合する。 ウ:非脱分極性筋弛緩薬はβサブユニットに結合する。 エ:熱傷後発現する受容体は非脱分極性筋弛緩薬への親和性が高い。     ▼     ▼ …
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LEMON 基準による気道検査と IDS 基準による気管挿管の難易度の関係

・気管挿管は患者の気道確保に用いられる一般的手技であり、麻酔において極めて重要である。気管挿管の成功は、手技前の患者の気道評価を含む様々な要因に左右される。近年、LEMON(気道の外観評価、歯科的問題の有無、Mallampati 分類の評価、気道閉塞の評価、頸部の可動性の検討の頭文字をとったもの)や挿管困難度スケール(IDS)などのスコ…
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腹腔鏡下胆嚢摘出術における硫酸マグネシウムの静脈内注射が術中の呼気終末 CO2 濃度と術後痛に及ぼす影響

・疼痛コントロールと血行動態指標の安定化は、特に麻酔における重大な医学的課題である。腹腔鏡手術は世界的に増加しており、胆嚢摘出術も例外ではない。本研究では、腹腔鏡下胆嚢摘出術において、硫酸マグネシウムの静脈内投与が術中の呼気終末 CO2(ETCO2)濃度と術後痛に及ぼす影響を検討した。 ・これは臨床試験である。サンプルサイズは 6…
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■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/05/13

■ これって常識? ■慢性腎不全に対する透析導入を,血中尿素窒素,Crだけで決めるな! 1)保存的治療では改善できない慢性腎機能障害や臨床症状,日常生活能の障害を呈した場合には透析導入の適応がある.単に血中尿素窒素(BUN)やクレアチニン(Cr)などの数値を基準に透析導入の可否を決定してはならない. 2)糖尿病患者では筋萎縮に…
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心臓手術に対するクモ膜下モルヒネ投与:無作為化比較試験の系統的レビューとメタ分析

・心臓手術では術後疼痛が大きくなることが多く、疼痛管理のためにオピオイドが大量に使用される。しかし、オピオイドの過剰使用は、望ましくない副作用や慢性的なオピオイド使用につながる可能性がある。この系統的レビューとメタ分析の目的は、胸骨切開を必要とする心臓手術を受けた患者において、術前のモルヒネクモ膜下投与が術後のオピオイド消費を減少させう…
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胆嚢疾患患者における開腹手術と比較した腹腔鏡下胆嚢摘出術の成績に関する系統的レビューとメタ分析

・腹腔鏡下胆嚢摘出術と開腹下胆嚢摘出術の成績に関する科学文献上の矛盾したエビデンスは、胆嚢疾患患者の医学的意思決定に影響を与える。本研究では、腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた患者と開腹手術を受けた患者の主要および副耳転帰を比較することを目的とした。 ・PubMed Central/Medline、Web of Science、CINAH…
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肥満の待機的帝王切開患者における子宮緊張維持のためのオキシトシン注入の用量反応:無作為化比較試験

・帝王切開分娩(CD)において、初回ボーラス投与するオキシトシンの 90% 有効量(ED90)は確立されている。子宮緊張(UT)を適切に保つために、待機的帝王切開を受ける肥満女性にどのくらいの量のオキシトシンを注入すればよいかはまだわかっていない。そこで、待機的 CD を受ける肥満女性において、初回1国際単位(IU)ボーラス後のオキシト…
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直接作用型抗凝固薬(DOAC)の使用は股関節骨折患者の手術を遅らせ、死亡率の上昇と関連する

・直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)による治療は股関節骨折患者の間で増加しており、それに伴い脊椎麻酔(SA)に関する安全性の懸念がある。本研究の目的は、DOAC の使用が術前の待機時間の増加、死亡率の増加、その他の有害事象と関連しているかどうかを調査することである。 ・2015 年から 2021 年にかけて単一の病院で手術治療され…
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脊椎麻酔と全身麻酔による人工股関節全置換術および人工膝関節全置換術後の罹患率と死亡率:後ろ向き分析

・人工関節全置換術における麻酔をめぐる長年の議論にもかかわらず、最適な麻酔法はまだ明確に特定されていない。人工関節全置換術を受ける患者には、脊椎麻酔(SA)または全身麻酔(GA)が行われる。関節形成術の文献では、術後の罹患率に差があることが報告されているが、股関節骨折の文献では、SA と GA の優劣は証明されていない。本研究の目的は、…
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