術後口渇の有病率と危険因子:系統的レビューとメタ分析 ・口渇は脱水の症状であり、術後の転帰や快適性に影響を及ぼす主な合併症の一つである。持続的な水分不足は、患者の認知機能や心理に有害な影響を及ぼす可能性がある。しかし、術後の口渇の有病率と危険因子に関する現在のエビデンスは完全には理解されていない。そこで本研究では、術後の口渇の有病率と危険因子を調査し、臨床実践のための指針を提供することを目… コメント:0 2024年06月30日 術後口喝 危険因子 続きを読むread more
腹部大手術における術前ショック指数 ・大きな腹部緊急手術(MAES)患者は死亡率や合併症のリスクが高い。MAES は一刻を争うため、簡単に計算できるリスクスコアリングツールが必要である。ショック指数(SI)は心拍数(HR)を収縮期血圧(SBP)で割ることにより得られ、患者の血行動態を知る可能性がある。著者らは、術後死亡率、急性腎障害(AKI)、集中治療室(ICU)および高… コメント:0 2024年06月29日 ショック指数 腹部緊急手術 予後 続きを読むread more
ビデオ補助胸部手術におけるラリンジアルマスクの臨床評価:無作為化比較試験のメタ分析 ・気管挿管はしばしば咽頭痛や嗄声などの術後合併症と関連し、患者の満足度を低下させ、入院期間を延長させる。ラリンジアルマスク(LMA)は、気管挿管に関連する気道合併症の軽減に重要な役割を果たしている。このメタ分析は、ビデオ補助胸部手術(VATS)における LMA の有効性と安全性を明らかにするために行われた。 ・PubMed、Emb… コメント:0 2024年06月28日 VATS lma 気管挿管 続きを読むread more
■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/06/28 【問題1】(体液・電解質) 細胞外液中に含まれるカリウム量は体内総カリウム量の何パーセントか? 1) 8% 2) 4% 3) 2% 4) 10% 5) 1% ▼ ▼ ▼ [解説] 体内の総カ… コメント:0 2024年06月28日 今日の問題 続きを読むread more
気管挿管用の気管チューブを保持するための指間グリップの有効性を、従来のペンホールドグリップと比較する:無作為化比較… ・気管挿管を成功させるためには、気管チューブ(ETT)を正しく保持することが不可欠である。本研究の主要目的は、気管挿管に必要な試行回数と外部補助具の使用に関して、指間グリップと従来のペンホールディンググリップを比較することである。 ・全身麻酔下で待機的手術を受けた 300 人の患者を、気管挿管時に ETT を保持する方法によってC… コメント:0 2024年06月27日 気管チューブ保持法 ペンホールディング 指間グリップ 続きを読むread more
■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/06/27 【問題1】(中枢神経) 脳血管撮影が必要なのはどれか? 1) 急性硬膜外血腫 3) 脳出血 5) 脳挫傷 2) クモ膜下出血 … コメント:0 2024年06月27日 今日の問題 続きを読むread more
仰臥位の場合と 25°上体挙上した場合で頭部挙上喉頭鏡位での喉頭鏡検査および気管挿管時の麻酔科医の姿勢と快適性を比… ・喉頭部可視化を高めるために頭部挙上喉頭鏡位(HELP)と 25°上体挙上が提案されているが、人間工学的な不快感に対する懸念が普及を妨げている。本研究では、麻酔科医が患者を HELP 位で仰臥位または 25°上体挙上で喉頭鏡検査および気管挿管を行う際の快適性と姿勢を比較する。 ・本研究では、気道が正常な年齢 18〜60 歳の患者 … コメント:0 2024年06月26日 HRLP体位 上体挙上 続きを読むread more
■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/06/26 【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 (1) (p_________) (h_______) : 脊髄くも膜下麻酔後頭痛/脊麻後頭痛 (2) (__________n) : 凝集/集合 (3) (c_______) (b____) : クエン酸添加血 (4) (f______… コメント:0 2024年06月26日 今日の問題 続きを読むread more
心臓弁手術を受ける患者に対する揮発性麻酔薬の使用と全静脈麻酔の比較:全国規模の集団ベース研究 ・多くの研究で、揮発性麻酔薬の使用は、その潜在的な心保護作用により、全静脈麻酔(TIVA)と比較して心臓手術後の転帰を改善する可能性が示唆されている。しかし、その結果は決定的なものではなく、心臓弁膜症手術を受けた患者を対象とした研究はほとんどない。 ・この全国規模の集団ベースの研究は、健康保険請求データベースのデータに基づき、20… コメント:0 2024年06月25日 心臓手術 静脈麻酔 揮発麻酔 続きを読むread more
■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/06/25 【問題1】(溺水・中毒・体温) 一酸化炭素中毒患者に対して2気圧の高圧酸素療法を行う場合、一酸化炭素の洗い流しに要する時間はどれくらいか? 1) 3時間 2) 10分 3) 1時間 4) 2時間 5) 30分 ▼ ▼ … コメント:0 2024年06月25日 今日の問題 続きを読むread more
血液型と非心臓手術後の心筋傷害との関連:後ろ向きコホート研究 ・血液型は冠動脈疾患における潜在的な遺伝的要素である。それにもかかわらず、異なる ABO 血液型と非心臓手術後の心筋傷害(MINS)との関係はあまり理解されていない。本研究では、ABO 血液型が MINS に影響を及ぼす可能性のある因子であるかどうかを検証した。 ・本後ろ向きコホート研究は、大学付属の 3 次病院で 2019 年か… コメント:0 2024年06月24日 続きを読むread more
■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/06/24 【問題1】(心肺蘇生) 心肺蘇生時の薬物療法について誤っているのはどれか。 ア:カルシウムは気管内投与してよい。 イ:エピネフリンは主にそのα受容体刺激作用で、冠血流と脳血流ともに増やす。 ウ:気管内に投与する薬物は静脈内投与量の2〜2.5倍である。 エ:末梢循環が悪いときの炭酸水素ナトリウムは細胞内アルカローシスをきた… コメント:0 2024年06月24日 今日の問題 続きを読むread more
アデノイド切除術および扁桃摘出術を受ける小児における覚醒時せん妄に対するプロポフォールとケタミンの併用の影響 ・セボフルラン麻酔後の覚醒せん妄(ED)は小児において依然として深刻なの問題である。著者らは、プロポフォールとケタミンの併用の比率を比較し、ED を予防するためのより良い選択肢を調査することを目的とした。 ・本前向き無作為臨床試験では、アデノイド切除術および扁桃摘出術を受けた年齢 3〜12 歳の小児 112 人を募集した。プロポフ… コメント:0 2024年06月23日 小児麻酔 覚醒時せん妄 ケタミン 続きを読むread more
脊椎手術における周術期のフルルビプロフェン投与と急性腎障害(AKI)との関連:後ろ向きコホート研究 ・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と術後急性腎障害(AKI)との関連については依然として議論があり、特にフルルビプロフェンを検討した研究は限られている。そこで本研究では、術中のフルルビプロフェン投与と術後 AKI との関連を検討することを目的とした。 ・中南大学三次湘雅病院の患者コホートを後ろ向きに同定した。2012 年 1… コメント:0 2024年06月22日 フルルビプロフェン 脊椎手術 急性腎障害 続きを読むread more
肥満患者における骨格筋重量によるロクロニウム投与量算出の妥当性 ・本研究は、骨格筋重量に基づいて投与されるロクロニウムの用量反応関係を調べ、肥満患者の短時間手術における骨格筋重量によるロクロニウム投与量の算出の実行可能性を評価することを目的とした。 ・この単施設無作為化対照臨床試験には、気管鏡検査を予定している、体脂肪率(PBF)が男性で 20% 以上、女性で 28% 以上、ASA ステータス… コメント:0 2024年06月21日 骨格筋重量 ロクロニウム 肥満患者 続きを読むread more
帝王切開分娩の脊椎麻酔における注射液温度がクモ膜下ブピバカイン投与量に及ぼす影響に関する無作為二重盲検試験 ・クモ膜下局所麻酔薬の温度を上げると、脊椎麻酔の発現速度およびブロック高が増加することが示されている。しかし、このことが必要投与量にどのように影響するかは十分に定量化されていない。本研究の目的は、37℃(体温)または 24℃(室温)の温度でブピバカインをクモ膜下投与した場合の、帝王切開分娩患者の 50% における麻酔の有効量(ED50)… コメント:0 2024年06月20日 高比重ブピバカイン 液温 続きを読むread more
■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/06/20 【問題1】(体液・電解質) イオン交換樹脂を用いたビリルビン吸着施行時の抗凝固薬としては何を用いるか? 1) 低分子ヘパリン 3) FOY 5) ヘパリン … コメント:0 2024年06月20日 今日の問題 続きを読むread more
全身麻酔患者における術中低血圧予防のための低血圧予測指標:無作為化比較試験 ・術中低血圧は全身麻酔でよくみられる副作用である。ここでは、新しい警告システムである低血圧予測指数(HPI)が全身麻酔中の術中低血圧の重症度と持続時間を減少させるかどうかを検討した。 ・本無作為化比較試験は 3 次紹介病院で実施された。侵襲的動脈圧モニタリングを伴う全身麻酔を受ける患者を登録した。患者 をHPI ガイダンスによる血… コメント:0 2024年06月19日 低血圧予測指標 術中低血圧 続きを読むread more
■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2024/06/19 【問題1】(妊婦) 次のうち正しいのはどれか。 ア:分娩第1期の痛みは頚管拡張と子宮収縮による。 イ:分娩第2期の痛みは腟および会陰部の伸展による。 ウ:子宮からの求心性疼痛刺激はTh8〜Th9の脊髄へ入る。 エ:腟からの求心性疼痛刺激は骨盤神経を通ってS2〜S4の脊髄へ入る。 オ:子宮体部への運動神経はTh5〜Th1… コメント:0 2024年06月19日 今日の問題 続きを読むread more
股関節形成術を受ける患者における周術期の閉塞性睡眠時無呼吸の重症度に及ぼす脊椎麻酔と全身麻酔の影響:2 つの無作為… ・術後の睡眠時無呼吸重症度への影響を軽減するために、全身麻酔よりも区域麻酔を優先することが推奨されているが、現在のところこれを支持するエビデンスはない。著者らは、全身麻酔と脊椎麻酔の術後睡眠時無呼吸重症度への影響を比較し、術後 3 日目までの睡眠時無呼吸重症度の推移を評価した。 ・この事後解析では、全身麻酔または脊椎麻酔下で人工股… コメント:0 2024年06月18日 睡眠時無呼吸 脊椎麻酔 全員麻酔 続きを読むread more