麻酔科勤務医のお勉強日記

【問題1】（外傷・出血・感染） ヘモグロビン尿は、freeＨｂがいくら以上になると認められるか？ 1) １５０mg/ml 3) ５０mg/ml 5) ２５０mg/ml …

・袖状胃切除術（SG）は肥満の管理に有効な方法である。オピオイドは血行動態の安定性と術中ストレスの軽減のために使用されるが、副作用も報告されている。α2 アドレナリン受容体作動薬であるデクスメデトミジン（DEX）は鎮痛作用と麻酔温存作用が注目され、より質の高い回復につながる。本研究の目的は、腹腔鏡下袖状胃切除術（SG）後の病的肥満患者の…

・研究の目的は、腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた患者における術後の消化管運動について、スガマデクスとネオスチグミン/アトロピン併用による筋弛緩薬の拮抗を比較することであった。 ・実験的研究であり場所と期間は、健康科学大学、イズミル・ボジャカ研修研究病院、イズミル、トルコ、での 2020 年 12 月〜 2021 年 6 月まで。腹腔鏡下…

当ブログの記事：「Ｑ：脊硬麻時の「歯磨きチューブ効果」とは？」に目を通された 滝口 鉄郎 大先生から、昨日（2024年10月17日 13:24）コメントをいただきました。記事では、先生のお名前を間違って「手」が入っていました。申し訳ありませんでした。修正いたしました。 滝口 鉄郎. 脊椎硬膜外麻酔のメカニズム. 臨床麻酔 22：971…

・麻酔からの回復期に、泣き止まない、知覚障害、のた打ち回るなどの症状を特徴とする覚醒せん妄が幼児に発生する。著者らの目的は、扁桃腺摘出術後の小児において、ラリンジアルマスクを除去するタイミング（深麻酔か覚醒下か）が、覚醒せん妄の発生率に影響を及ぼすかどうかを明らかにすることであった。 ・オーストラリアの地方病院である Albury…

【トラブル・シューティング】〜麻酔緊急Vol.２p35 （気管内挿管）『声門がみえない！』 挿管困難対処法：①高い枕で頭部位置の変更、sniffing position、頭部の過伸展、②輪状軟骨圧迫、③ブレード変更：曲←→直、McCoy、Belscope、④gum-elastic bougieの使用、⑤盲目的経鼻挿管、⑥トラ…

・成人における喘息発作I重積状態（SA）の管理におけるセボフルランの使用について系統的レビューを実施すること。 ・PubMed、EMBASE、The Cochrane Library - CENTRAL で 2023 年 8 月 23 日まで系統的検索を行い、英語で報告された研究に限定した。喘息患者におけるセボフルランの使用につい…

【問題1】（呼吸） 痰が白色あるいは痰が出ない場合には、起炎菌として何を考えるか？ 1) インフルエンザ桿菌 3) ブドウ球菌 5) レジオネラ肺炎 2) 肺炎球菌 …

・ノルエピネフリンは最近、帝王切開分娩の脊椎麻酔後の低血圧予防にフェニレフリンと同等の効果があることが示唆されている。さらに、フェニレフリンと比較して、ノルエピネフリンは心拍数（HR）、ひいては心拍出量（CO）の維持に優れている可能性がある。最近の研究では、ノルエピネフリンを単回静脈内ボーラス投与した場合、フェニレフリンよりも約 13 …

【問題1】（体液・電解質） 体液量の調節と異常について正しいのはどれか？ ア：疼痛および感情ストレスは、ADH分泌の抑制因子である。 イ：糖質コルチコイドはADH分泌の抑制因子である。 ウ：アンギオテンシン I はアルドステロン分泌を刺激する。 エ：陽圧換気はADH分泌の抑制因子である。 オ：ADHは下垂体後葉で合成さ…

・本研究は、健康な小児において、ラリンジアルマスク（LMA）挿入反応に対する気道および運動反応を減弱させるためのシプロフォールの有効量中央値（ED50）に対するフェンタニルの異なる用量の効果を推定することを目的とした。 ・鼡径ヘルニア修復手術を受ける 90 名の健常就学前児童を 3 群に無作為に割り付けた： C0（シプロフォール＋…

【問題1】（ペインクリニック） 特発性三叉神経痛について正しいのはどれか。 ア：　好発年齢は20歳未満である。 イ：　第1枝の領域に多い。 ウ：　外科的治療法の一つとして神経減圧術が行われる。 エ：　カルバマゼピン（carbamazepine）が有効である。 オ：　間欠期にも、疼痛発作部位に触覚の異常がある。 …

・脊椎麻酔は帝王切開の分娩患者において最も安全な麻酔法である。通常、脊椎麻酔の理想的な体位を獲得するために患者には口頭で指示するが、患者が口頭での指示を理解できない場合、最適な体位を獲得することが困難となり、手技の達成に手間取り、患者の不満足につながる可能性が高くなる。そこで、本研究では、口頭指示とともに写真を使用することで、脊髄注射針…

・術中悪心嘔吐（IONV）を予防することは、脊椎麻酔下の帝王切開における母体の安全にとって極めて重要である。ミダゾラムが IONV を予防することが知られているが、血行動態への影響が少ないことからレミマゾラムが優れているという仮説を立てた。IONV に対する両薬剤の効果を比較した。 ・帝王切開が予定されている分娩患者をミダゾラムと…

・低血圧は、脊椎麻酔下での帝王切開分娩時によくみられる副作用であり、肥満、生理的変化、腹囲（AC）などの要因に影響される。本研究では、帝王切開における腹囲と低血圧発生率、脊椎麻酔レベル、血行動態の変化、および昇圧剤の必要量との間の複雑な関係について掘り下げる。 ・帝王切開を受ける 232 人の満期妊婦Iを対象とした前向き観察研究で…

・リグノカインの静脈内投与は小児手術患者の鎮痛補助薬として使用されているが、その有効性はまだ明らかではない。著者らは、小児の術後疼痛に対するリグノカイン静注（ボーラス投与後に点滴）の有効性を明らかにすることを目的とした。 ・PubMed、EMBASE、Web of Science、Google Scholar（創始〜2024 年 …

・脳血管障害の生涯リスクは 4 人に 1 人である。年齢 60 歳以上の高齢者人口が増加の一途をたどる中、脳血管障害が周術期医療に及ぼす影響はますます懸念されている。本研究では、術前脳血管障害が短期および長期の転帰に及ぼす影響を検討し、脳血管障害が 1 年死亡率および術後 30 日までの生存・在宅日数（DAH30）を減少させるという仮説…

・気管チューブ（ETT）にはカフがあり、ガス漏れや分泌物・胃内容物の誤嚥を防ぐために気管内に留置される。しかし、挿管後の患者の体位変換によりETTの位置がずれたり、カフ圧が変化したりすることがある。本研究の目的は、泌尿器科的手技を受ける患者において、仰臥位、伏臥位、側臥位、載石位での患者体位差が ETT カフ圧に及ぼす影響を評価すること…

・無気肺は全身麻酔を受ける小児患者における合併症としてよく知られている。その発生率は手術手技や麻酔法によって大きく異なる。静脈穿刺の不快感を避けるために一般的に用いられる吸入導入は、静脈内導入と比較して無気肺を含む呼吸器合併症の発生率が高いことが疑われている。本研究では、小児患者における無気肺形成に対する吸入麻酔導入と静脈内麻酔導入の影…

・声門の収縮と閉鎖は、LMA を用いた陽圧換気中に換気障害とラリンジアルマスク（LMA）のリークを引き起こす。本研究では、声門収縮・閉鎖後の LMA リークに対する、LMA 換気導管を通して気管チューブ（ET）の先端を声門に位置させる効果を評価することを目的とした。 ・本前向き無作為化対照試験では、LMA 換気を使用する非小手術の…