麻酔科勤務医のお勉強日記

Ａ：筋弛緩薬は絶対的に必須というわけではありませんが、通常は以下の理由から併用したほうが安全で迅速な気管挿管が実現しやすいため、推奨されます。 筋弛緩薬を併用する理由 ・喉頭筋の弛緩と声門の開大 筋弛緩薬を使用すると、喉頭や咽頭周囲の筋肉が弛緩し、声門が十分に開かれるため、内視鏡的に気道が確認しやすくなり、挿管が容易に…

・気管挿管における筋弛緩薬（NMBA）の使用は麻酔導入において広く受け入れられているが、副作用の可能性もある。著者らは系統的レビューとメタ分析を行い、手術患者における喉頭合併症と挿管状態の発生率に対する NMBA の使用と不使用の影響を比較した。 ・PubMed、Web of Science、Embase、Cochrane Lib…

【問題1】（内分泌疾患患者への注意） 正しい記述はどれか。 ア：糖尿病のコントロールが不良だと、ヘモグロビンＡ1cが高値を示す。 イ：ヘモグロビンＡ1cの酸素運搬能力は低い。 ウ：低血糖と過換気が併存すると、脳内高エネルギーリン酸化合物の欠乏が早く起こる。 エ：β遮断薬を投与されている患者は、全身麻酔中に低血糖になっても…