麻酔科勤務医のお勉強日記

Ａ：レミフェンタニルによる術後痛覚過敏（opioid-induced hyperalgesia, OIH）の予防戦略について、以下のようにまとめる。 レミフェンタニルは超短時間作用性オピオイドとして術中鎮痛に広く用いられる一方、その急速な代謝・消失により、術後に痛覚過敏を引き起こすリスクが指摘されている。術後痛覚過敏は、通常の鎮痛…

・本研究では、術中の制御された過換気が腹腔鏡下胆嚢摘出術後の肩痛の発生率と重症度を軽減できるかどうかを検討した。 ・本前向き無作為化二重盲検比較試験では、待機的腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた患者 150 人を、制御された過換気群（n=75）と従来の換気群（n=75）に無作為に割り付けた。過換気群では、一回換気量 10mL/kg、呼吸数…

・関節周囲注射（PAI）は、人工膝関節全置換術（TKA）のマルチモーダル鎮痛プロトコルの一部である。PAI とクモ膜下モルヒネ投与（ITM）を含む脊髄幹との併用はこれまで検討されていない。本研究では、ITM を伴う脊椎麻酔下で TKA を受ける患者において、PAI とプラセボ注射を前向きに比較した。 ・TKA 術直後の転帰を比較す…

【問題1】（溺水・中毒・体温） 成人におけるニコチンの致死量はどれくらいか？ 1) ５〜１０mg 3) １０〜２０mg 5) ３０〜６０mg 2) ２０〜４０mg …