再発性急性肺障害の発生頻度と危険因子
・再発性急性肺障害発症の危険因子を調査した。
・地域住民を対象とした症例対照研究で、1999年から2008年までオムステッド郡(MN)で実施した。妥当性のある電子スクリーニングのプロトコルを使って、調査者は急性低酸素血症と両側肺浸潤のある集中治療患者を同定した。
・American-European Consensus Conference criteria に従って、急性肺障害の存在は、独立して確認された。その後、再発性急性肺障害症例は、年齢、性、経過観察期間、素因となる条件で、2つの対照(単回の急性肺障害と急性肺障害のない)と一致させた(1:1:1)。危険因子としては、胃食道逆流症、アルコール摂取、喫煙、慢性的オピオイド使用、輸血を評価した。急性肺障害のある患者 917 例を同定し、そのうち 19 例が 2 回目発症し、結果として 100,000 人年につき 2.02(95%信頼区間10.10-2.93)の頻度であった。2 回目発症までの時間の中央値は、264 日で(四分領域 80-460 日)、2 度のエピソード間の死亡率は 47% であった。胃食道逆流症の既往は、再発性急性肺障害を発症した患者では、15/19(79%)と、1 度だけ急性肺障害のあった対照群:5/19(26%)(p=.006)、急性肺障害のない対照群:8/19(42%)(p=.016)と比較して、非常に一般的であった。他の危険因子は、症例群と 2 つのマッチ対照群との間で同様であった。
・再発性急性肺障害は集中治療室ではしばしば見られる現象で、急性肺障害後の生存率の改善とともに、今後増加し続けるかもしれない。胃食道逆流症は、再発性急性肺障害の重要な危険因子と確認され、本症候群発症における胃液誤嚥の重要な役割を示唆するものであろう。
[!]:言われて見れば当然かも。急性肺障害を繰り返し起こす要因・・・、それは誤嚥か。
【 出 典 】
Incidence and risk factors of recurrent acute lung injury
Critical Care Medicine: May 2011 - Volume 39 - Issue 5 - pp 1069-1073
・地域住民を対象とした症例対照研究で、1999年から2008年までオムステッド郡(MN)で実施した。妥当性のある電子スクリーニングのプロトコルを使って、調査者は急性低酸素血症と両側肺浸潤のある集中治療患者を同定した。
・American-European Consensus Conference criteria に従って、急性肺障害の存在は、独立して確認された。その後、再発性急性肺障害症例は、年齢、性、経過観察期間、素因となる条件で、2つの対照(単回の急性肺障害と急性肺障害のない)と一致させた(1:1:1)。危険因子としては、胃食道逆流症、アルコール摂取、喫煙、慢性的オピオイド使用、輸血を評価した。急性肺障害のある患者 917 例を同定し、そのうち 19 例が 2 回目発症し、結果として 100,000 人年につき 2.02(95%信頼区間10.10-2.93)の頻度であった。2 回目発症までの時間の中央値は、264 日で(四分領域 80-460 日)、2 度のエピソード間の死亡率は 47% であった。胃食道逆流症の既往は、再発性急性肺障害を発症した患者では、15/19(79%)と、1 度だけ急性肺障害のあった対照群:5/19(26%)(p=.006)、急性肺障害のない対照群:8/19(42%)(p=.016)と比較して、非常に一般的であった。他の危険因子は、症例群と 2 つのマッチ対照群との間で同様であった。
・再発性急性肺障害は集中治療室ではしばしば見られる現象で、急性肺障害後の生存率の改善とともに、今後増加し続けるかもしれない。胃食道逆流症は、再発性急性肺障害の重要な危険因子と確認され、本症候群発症における胃液誤嚥の重要な役割を示唆するものであろう。
[!]:言われて見れば当然かも。急性肺障害を繰り返し起こす要因・・・、それは誤嚥か。
【 出 典 】
Incidence and risk factors of recurrent acute lung injury
Critical Care Medicine: May 2011 - Volume 39 - Issue 5 - pp 1069-1073
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