ケタミン投与によって誘発性される不快な夢に与える暗示の影響
・この仮説を検証するために、手術のためにケタミンによる鎮静を受ける 100 人の患者を 2 群に無作為に割り当てて、1 群にはケタミン投与前に麻酔科医が患者に気分が高揚するような暗示を行い(暗示群)、他群には、何の暗示も与えられなかった(対照群)。患者には、快/不快スケールが提供され、 「夢の全体的なムード」を、非常に不快(1 度)、かなり不快(2 度)、どちらでもないか混合(3 度)、かなり快適(4 度)、非常に快適(5 度)のいずれかに評価した。
・意識を失った患者で、1、2、3、4、5 度の頻度は、暗示群で、それぞれ、0%、0%、46%、24%、30%であり、対照群では 6%、2%、70%、12%、10% であった(P=0.01)。 intention-to-treat population では、群間の全体的頻度は、同程度であった。
・本研究から、鎮静剤の一つとしてケタミンを投与する場合、楽天的なが暗示が不快な夢見の回想を減らすのに役立つ可能性を示唆する。
[!]:intention-to-treat population;研究の途中で脱落した症例(プロトコールを逸脱した症例等)もすべて含めて解析するもの。ケタミン自体が悪い夢の原因となるのではなく、投与される直前の心理状態が夢の内容として現れるということだ。通常、ケタミンを投与されるのは、何らかの手術や処置などが必要な場合で、患者は多かれ少なかれ不安な状態に置かれている。
【 出 典 】
The Effect of Suggestion on Unpleasant Dreams Induced by Ketamine Administration
Anesthesia & Analgesia vol. 112 no. 5 1082-1085

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