6時間以内の核治療セットの実行による重症セプシスの死亡率減少

Reducing mortality in severe sepsis with the implementation of a core 6-hour bundle: results from the Portuguese community-acquired sepsis study (SACiUCI study)
Critical Care 2010,14:R83 Published: 10 May 2010

・Surviving Sepsis Campaign 6-hour bundle(6時間以内に行うべき蘇生術)が、28日後の死亡率に及ぼす効果を評価した。

・集団、マルチセンター、市中感染性敗血症(CAS)に関する前向き研究。

・17の集中治療室(ICU)、1年間、4142人の患者を対象に、CASで入院となった897(24%)人のうち、ICU入室時に、778(87%)は重症敗血症または敗血症ショックであった。入院の最初の6時間で:(1) 62%は、血清乳酸値を測定;(2) 69%が輸液投与され;(3) 77%は、抗生剤投与前に微生物標本を採取;(4) 48%が血液培養用採血;(5) 52%は診断1時間以内に抗生物質を投与された;(6) 78%が昇圧剤を投与された;(7) 56%は、中心静脈圧(CVP)測定され;(8) 17%は、中心静脈酸素飽和度(ScvO2)測定をした;(9) ドブタミンは、52%で投与された。

・全行動1~6(一連の蘇生行為)を順守した場合、28日後死亡に対するOdds Ratio は、重症敗血症で0.44(95%信頼区間(CI)= 0.24-0.80)、敗血症性ショックで0.49(95%CI = 0.25-0.95)であった。

・一連の蘇生処置への順守は、28日後死亡率の有意な減少と関係していた。早期の敗血症診断に引き続き、この一連の蘇生処置が完全に行われ、さらに重症敗血症の専門家の援助が得られるのを確実とするために緊急行動がなされるべきである。

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