■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2011-06-28
【問題1】(医療英単語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (t_____) (c_____) : 喉頭がん (2) (e________) (d_______) : 感情障害 (3) (m_____) (f___) : 恐怖症 (4) (m________) (t_____) (d___) : 分子標的治療薬 (5) (h________) : 低酸素血症 |
[解答]
(1)throat cancer | (2)emotional disorder |
(3)morbid fear | (4)molecular target drug |
(5)hypoxemia |
[出典] RNN時事英語辞典 http://rnnnews.jp/
【問題2】(溺水・中毒・体温) 一酸化炭素中毒の意識回復後、1~5週間後に再び精神、神経症状をきたす間欠型CO中毒はどれくらいの頻度で起こるか? | ||||
1) 10% | 2) 20% | 3) 5% | 4) 1% | 5) 40% |
[解説] 一酸化炭素中毒のうち10%程度は、意識回復後1~5週間後に再び精神、神経症状をきたす(間欠型CO中毒)とされている。
[正解] 1 [出典] 危機管理P103
【問題3】(筋弛緩) 塩化サクシニルコリンについて正しいのはどれか。 | ア:作用時間を規定するのは、サクシニルモノコリンへの分解速度である。 イ:サクシニルモノコリンは、塩化サクシニルコリンの1/4程度の弱い筋弛緩作用がある。 ウ:体温が高いと血清コリンエステラーゼの活性が低下するので、効果が延長する。 エ:プロカインやトリメタファンは、効果を延長させる。 オ:ジブカインナンバーの小さい人では効果が延長する。 |
[解説] 血漿コリンエステラーゼは神経筋接合部にはないので、SCCによる神経筋遮断は、神経筋接合部から細胞外液内にSCCが拡散していくと、終了する。従って、血漿コリンエステラーゼは神経筋接合部にSCCが到達する前に加水分解される量を制御する結果、SCCの作用持続時間に影響を及ぼす。SCCの最初の代謝産物はサクシニルモノコリンで、後者は前者の1/20~1/80の神経筋遮断を示すに過ぎない。プロカインやトリメタファンは血漿コリンエステラーゼ活性を抑制する結果、SCCの効果を延長させる。ジブカインナンバーの小さい人では効果が延長する。
[正解] (ア)、(エ)、(オ) [出典] 第28回麻酔指導医認定筆記試験:B11
【問題4】(心臓・血管) 次のうち前負荷を軽減するものはどれか? | 1) IABP 3) カテコラミン 5) 静脈の血管拡張剤 | 2) 輸液・輸血 4) 動脈の血管拡張剤 |
[解説] 利尿剤の投与や静脈の血管拡張剤は前負荷の軽減に作用し、輸液・輸血およびカテコラミンなどの血管収縮剤の投与は前負荷の増大に作用する。カテコラミンの投与は前負荷増大だけでなく、後負荷の増大、心収縮力の増強にも作用する。動脈の血管拡張剤は後負荷軽減に作用する。
[正解] 5 [出典] クリティカル記憶術1P53
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