簡易挿管困難予測スコア:困難気道評価のための新しい重み付けスコア

The Simplified Predictive Intubation Difficulty Score: a new weighted score for difficult airway assessment
EJA December 2009 - Volume 26 - Issue 12 - p 1003-1009

・挿管困難スコア(IDS)>5を、挿管困難の標準化された定義として使用し、我々は挿管困難を予測するための新しいスコアを提案する:Simplified Predictive Intubation Difficulty Score(SPIDS)。

・本研究では、全身麻酔下の定時手術予定の患者1024人を前向きに研究した。二変量および多変量分析を使用して、挿管困難の危険因子を特定した。その後、調整済みの各危険因子に点数を付与し、それらの合計をSPIDSとした。我々は感度、特異度、陽性的中率(PPV)、陰性的中率(NPV)、ROC曲線下面積(AUC)を使って、その予測精度を評価して、それを対応する重み付けされないスコアと比較した。SPIDSの最適な予測レベルは、ROC曲線分析を使って測定された。

・我々は、IDS>5の5つの調節済み危険因子を見出した:挿管困難に関連した病態(顔面奇形、末端巨大症、頸部のリウマチ、気道腫瘍、糖尿病)、開口障害<3.5cm、患者身長/甲状軟骨-頤距離>25、頭頚部可動性<80°、Mallampati分類≧2。SPIDSの感度、特異度、PPV、NPVは、それぞれ、65、76、14、97%であった。SPIDSの曲線下面積と重み付けされないスコア(予め段階的ロジスティック回帰を使用して得られた)は、それぞれ0.78[95%信頼区間(CI)=0.72-0.84 ]と0.69(95%CI=0.64-0.73)であった。SPIDSの最適予測因子閾値は、55分の10点越であった。

・SPIDSは容易に施行できて、挿管困難の危険因子を重み付けすることによって、麻酔科医が困難気道の管理方針を計画するのに役立つだろう。SPIDS値が10を越える場合には、麻酔科医は麻酔導入の開始に当たっては、手術室で別の気道確保の器具を準備しておくべきである。

[!]:IDSスコアは、挿管困難の結果を記述するシステムだったが、これは挿管困難予測のためのスコアリング・システムである。本文が入手できたら、プログラムを作ってみたいと思う。

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