膣式子宮摘出術でウィテカー針のベーベルの方向とくも膜下 0.75% ロピバカインの平均所要量との関係
Relation between the direction of Whitacre needle bevel and mean local anaesthetic dose [mlad] of subarachnoid ropivacaine 0.75% for vaginal hysterectomy
European Journal of Anaesthesiology: 12 June 2010 - Volume 27 - Issue 47 - p 132
・ペンシルポイント針のベーベルの方向がクモ膜下麻酔に及ぼす影響は十分には確立されていない。帝王切開手術でのこれまでの研究で、平均局所麻酔薬所要量(MLAD)の主要な要因は針穴の方向であった。本研究では、婦人科手術でこの仮説を検証した。
・研究は、当院の科学会議で承認された。待機的経膣式子宮摘出術(VH)予定のASAⅠ‐Ⅱの女性 42 人は、説明と同意の後に、2 群に無作為に割り当てられた。本研究では、左側臥位、L2-3 で脊硬麻針(16G テューイ/26G ウィテカー)を抵抗消失法で(空気)使用した。 ウィテカー針ベーベルは、無作為に頭側(Ce群)か、尾側(Ca群)に向けられた。0.75% ロピバカインの用量は、Dixon and Massey の上げ下げ法にしたがって投与された。最初の用量は両群とも 3ml で、フェンタニル 15μg が溶液に加えられた。その用量で効果が不十分[VAS>10/100、温覚遮断が皮膚分節T8まで拡がらない、注入後の麻酔持続時間<120分]ならば、次の患者の量は 0.05ml 増やし、十分ならば0.05ml減らした。統計分析は片側 t 検定によるDixon and Massey法を使用し、p<0.01をもって有意とした。
・硬膜穿刺のため、Ce 群の患者1人は除外した。Ca 群では、平均用量(SD)は23.73(1.5)mg、Ce 群で17.69(0.67)mg であった。その差は統計的に有意であった(P<0.001)。
・クモ膜下麻酔を VH、つまり T8 レベルまで 120 分間の外科的鎮痛に使用する場合、ウィテカー 26G 針のベーベルの方向に従って局所麻酔薬の用量を変えなくてはならない。逆もまた同じで、異なる用量を比較する場合には、ベーベルの方向を考慮に入れなくてはいけない。
[!]:ベーベルの方向が重要な因子であることはすでに自分の中では完全に確立されていたのだが、数年前の文献では「針の向きは影響しない」と記されている文献もある。
European Journal of Anaesthesiology: 12 June 2010 - Volume 27 - Issue 47 - p 132
・ペンシルポイント針のベーベルの方向がクモ膜下麻酔に及ぼす影響は十分には確立されていない。帝王切開手術でのこれまでの研究で、平均局所麻酔薬所要量(MLAD)の主要な要因は針穴の方向であった。本研究では、婦人科手術でこの仮説を検証した。
・研究は、当院の科学会議で承認された。待機的経膣式子宮摘出術(VH)予定のASAⅠ‐Ⅱの女性 42 人は、説明と同意の後に、2 群に無作為に割り当てられた。本研究では、左側臥位、L2-3 で脊硬麻針(16G テューイ/26G ウィテカー)を抵抗消失法で(空気)使用した。 ウィテカー針ベーベルは、無作為に頭側(Ce群)か、尾側(Ca群)に向けられた。0.75% ロピバカインの用量は、Dixon and Massey の上げ下げ法にしたがって投与された。最初の用量は両群とも 3ml で、フェンタニル 15μg が溶液に加えられた。その用量で効果が不十分[VAS>10/100、温覚遮断が皮膚分節T8まで拡がらない、注入後の麻酔持続時間<120分]ならば、次の患者の量は 0.05ml 増やし、十分ならば0.05ml減らした。統計分析は片側 t 検定によるDixon and Massey法を使用し、p<0.01をもって有意とした。
・硬膜穿刺のため、Ce 群の患者1人は除外した。Ca 群では、平均用量(SD)は23.73(1.5)mg、Ce 群で17.69(0.67)mg であった。その差は統計的に有意であった(P<0.001)。
・クモ膜下麻酔を VH、つまり T8 レベルまで 120 分間の外科的鎮痛に使用する場合、ウィテカー 26G 針のベーベルの方向に従って局所麻酔薬の用量を変えなくてはならない。逆もまた同じで、異なる用量を比較する場合には、ベーベルの方向を考慮に入れなくてはいけない。
[!]:ベーベルの方向が重要な因子であることはすでに自分の中では完全に確立されていたのだが、数年前の文献では「針の向きは影響しない」と記されている文献もある。

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