帝王切開患者の脊椎麻酔で高比重0.5%ブピバカインにフェンタニルとスフェンタニルの追加を比較
Comparison of fentanyl and sufentanil added to 0.5% hyperbaric bupivacaine for spinal anesthesia in patients undergoing cesarean section
Korean J Anesthesiol. 2011 Feb;60(2):103-108.
・くも膜下ブロックは、迅速な導入、完全な鎮痛、低い失敗率、誤嚥性肺炎の予防のために帝王切開に広く使われている。局所麻酔薬にクモ膜下オピオイドを追加すると、鎮痛の質を改善し鎮痛持続時間を延長するようだ。そこで、クモ膜下高比重ブピバカインにフェンタニル20μgとスフェンタニル2.5μgを加えて両者の作用を比較した。
・72例の満期妊婦は、3群に無作為に分けられた:C群(対照)、F群(フェンタニル20μg)とS群(スフェンタニル2.5μg)。全群で、Hartenらによる用量調節法に従って、高比重0.5%ブピバカインが追加された。知覚ブロックと運動ブロックの最大レベルと術中の鎮痛の質、鎮痛効果持続時間、副作用を観察した。
・筋弛緩の程度、術中鎮痛の質、最大鎮静レベル、効果的鎮痛持続時間に関して、C群とF群、S群との間に有意差があった。オピオイド群では、嘔気や掻痒感などの副作用の頻度が対照群よりも多かった。しかし、嘔気や掻痒感の頻度は、F群とS群に差がなかった。
・脊椎麻酔に、フェンタニル20μgまたはスフェンタニル2.5μgの追加は、母体と新生児に重大な有害作用なく、十分な術中の鎮痛を提供する。
[!]:高比重ブピバカインの使用量は、身長と体重で補正した量を使用している。硬膜外にフェンタを使用するときは、50μgとか100μgという量で使用しているが、くも膜下腔に使用する場合には、20μg使っても大丈夫なんだ。確かに、添付文書にも以下のように書いてある。
〔硬膜外投与の場合〕
単回投与法:フェンタニル注射液として1回0.5~2mL(フェンタニルとして1回25~100μg)を硬膜外腔に注入する。
持続注入法:フェンタニル注射液として0.5~2mL/h(フェンタニルとして25~100μg/h)の速さで硬膜外腔に持続注入する。
〔くも膜下投与の場合〕
単回投与法;フェンタニル注射液として1回0.1~0.5mL(フェンタニルとして1回5~25μg)をくも膜下腔に注入する。
ちなみに、日本ではスフェンタニルは利用できないが、文献的なフェンタニルとの作用力価の差は 7.5 倍とのことである。
Reynolds L, et al. Relative analgesic potency of fentanyl and sufentanil during intermediate-term infusions in patients after long-term opioid treatment for chronic pain. Pain. 2004 Jul;110(1-2):182-8.
Korean J Anesthesiol. 2011 Feb;60(2):103-108.
・くも膜下ブロックは、迅速な導入、完全な鎮痛、低い失敗率、誤嚥性肺炎の予防のために帝王切開に広く使われている。局所麻酔薬にクモ膜下オピオイドを追加すると、鎮痛の質を改善し鎮痛持続時間を延長するようだ。そこで、クモ膜下高比重ブピバカインにフェンタニル20μgとスフェンタニル2.5μgを加えて両者の作用を比較した。
・72例の満期妊婦は、3群に無作為に分けられた:C群(対照)、F群(フェンタニル20μg)とS群(スフェンタニル2.5μg)。全群で、Hartenらによる用量調節法に従って、高比重0.5%ブピバカインが追加された。知覚ブロックと運動ブロックの最大レベルと術中の鎮痛の質、鎮痛効果持続時間、副作用を観察した。
・筋弛緩の程度、術中鎮痛の質、最大鎮静レベル、効果的鎮痛持続時間に関して、C群とF群、S群との間に有意差があった。オピオイド群では、嘔気や掻痒感などの副作用の頻度が対照群よりも多かった。しかし、嘔気や掻痒感の頻度は、F群とS群に差がなかった。
・脊椎麻酔に、フェンタニル20μgまたはスフェンタニル2.5μgの追加は、母体と新生児に重大な有害作用なく、十分な術中の鎮痛を提供する。
[!]:高比重ブピバカインの使用量は、身長と体重で補正した量を使用している。硬膜外にフェンタを使用するときは、50μgとか100μgという量で使用しているが、くも膜下腔に使用する場合には、20μg使っても大丈夫なんだ。確かに、添付文書にも以下のように書いてある。
〔硬膜外投与の場合〕
単回投与法:フェンタニル注射液として1回0.5~2mL(フェンタニルとして1回25~100μg)を硬膜外腔に注入する。
持続注入法:フェンタニル注射液として0.5~2mL/h(フェンタニルとして25~100μg/h)の速さで硬膜外腔に持続注入する。
〔くも膜下投与の場合〕
単回投与法;フェンタニル注射液として1回0.1~0.5mL(フェンタニルとして1回5~25μg)をくも膜下腔に注入する。
ちなみに、日本ではスフェンタニルは利用できないが、文献的なフェンタニルとの作用力価の差は 7.5 倍とのことである。
Reynolds L, et al. Relative analgesic potency of fentanyl and sufentanil during intermediate-term infusions in patients after long-term opioid treatment for chronic pain. Pain. 2004 Jul;110(1-2):182-8.

この記事へのコメント