重症ARDS患者でルーチンの腹臥位:実現可能性と予後に及ぼす影響

Routine prone positioning in patients with severe ARDS: feasibility and impact on prognosis

Intensive Care Medicine published online 02, March 2011

・1997年以降、我々は、24~48時間の人工呼吸後もPaO2/FiO2<100の患者はルーチンに、腹臥位(PP)での呼吸を行っており、彼らは低伸展換気戦略を使用して換気された。これら重症肺傷害の患者群の特徴と予後をここに報告し、ARDSにおけるPPの実行可能性、役割、効果について明らかにする。

・1997~2009年の間に合計218人の患者が、ARDSのために入院した。これらの患者のうち、24~48時間の人工呼吸後もPaO2/FiO2<100mmHgであったため、57人(26%)が腹臥位にされた。年齢は、51±16歳、PaO2/FiO2=74±19、PaCO2=54±10 mmHgであった。 肺障害スコアは、3.13±0.15であった 。1回換気量は、7±2 mL/kg、PEEP=5.6±1.2 cmH2O、ブラトー圧=27± 3 cmH2O であった 。腹臥位呼吸は、1日当たり18時間行ない、FiO2<60%にするまでに3.4±1.1回必要であった。60日後の死亡率は19%で、死亡は12±5日後に発生した。実死亡/予想死亡=0.43であった。PaO2/FiO2<60 mmHgの患者群では、60日後死亡率は、28%であった。ロジスティック回帰分析では、218人の患者のうち、PPは、オッズ比=0.35[0.16-0.79]で保護的に作用するようだった。

・本報告から、24~48時間後のPaO2/FiO2<100mmHgの患者群でルーチンのPPの臨床実現可能性を示し、低伸展換気戦略と併用すれば、保護的で高い生存率が得られることを示唆する。

[!]:PaO2/FiO2<100の重症ARDSでは腹臥位換気+低伸展換気戦略で生存率を高めることができるという報告だ。

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