帝王切開後の術後悪心嘔吐予防のためのクモ膜下アトロピン;無作為対照試験

Intrathecal atropine to prevent postoperative nausea and vomiting after Cesarean section: a randomized, controlled trial
Minerva Anestesiologica 2011;77;1-2 [EPUB ahead of print]
・術後悪心嘔吐(PONV)は、クモ膜下腔内モルヒネ投与後、特に帝王切開後のよくある副作用である。本無作為対照化試験では、小用量アトロピンのクモ膜下腔内投与が帝王切開後のPONVに与える影響を調査した。

・定時帝王切開予定で、脊椎麻酔に同意しているASA-�~�の妊産婦を対象とした。彼女らは、0.5%高比重ブピバカイン12.5mg、モルヒネ200μgと以下の3溶液の1つを投与された:クモ膜下腔内にアトロピン100μgと生食静注;クモ膜下腔内に生食とアトロピン100μg静注;生食だけクモ膜下腔内と静注。PONVの頻度と程度、疼痛の程度と鎮痛薬の必要性について調査した。

・204人の妊婦を経過追跡した。PONVの発生率は、3群でそれぞれ、15%、37%、49%であった(P<0.001)。相対危険度の低下は、クモ膜下腔内アトロピン投与で、69% vs 偽薬、59% vs 静脈内アトロピンであった。術後疼痛に関しては群間差はなかった。

・クモ膜下腔内アトロピン投与は有意な制吐効果があり、クモ膜下腔内オピオイド投与に関連したPONVの対策として有用な併用薬となる。

[!]:アトロピンはBBBを通過しないから、硬膜外に投与しても効果はないのだろうか?ただ、自律神経バランスから考えると、エフェドリンと同様に効果はありそうだ。通常の日常臨床で卑近に使えそうな薬物は、デカドロン、ドロレプタン、プリンペラン、エフェドリン、アトロピン。

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