■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2011-08-02




【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (c____) (r_________) : 交差耐性

(2) (h__________) (a_______) : 低カリウム性アシドーシス

(3) (a_________) (c____) : 吸収曲線

(4) (v________) (m_______) : 随意運動

(5) (_______r) : 透析器


[解答]
(1)cross resistance(2)hypokalemic acidosis
(3)absorption curve(4)voluntary movement
(5)dialyzer


[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(外傷・出血・感染) 循環血液量のうち静脈系に存在するのはどれくらいか?
1) 20% 2) 60% 3) 50% 4) 30% 5) 70%

[解説] 循環血液量のうち静脈系に存在するのは70%くらいである。


[正解] 5 [出典] クリティカル記憶術2P205



【問題3】(呼吸) 1歳の小児に使用する気管内チューブの内径はどれが適当か?
1) 2mm 2) 3mm 3) 4mm 4) 5mm 5) 3.5mm

[解説] 新生児には内径3mm、1歳の小児には内径4mmの気管内チューブを使用する。それ以下では、内径は体重が1kg減少するごとに0.5mm細くし、固定の長さは体重が1kg減少する毎に1cm短くする。体重2kgでは内径2.5mm、8cm固定、体重1kgでは内径2mmで7cm固定とする。


[正解] 3 [出典] クリティカル記憶術1P25



【問題4】(麻酔薬) 局所麻酔薬について正しいのはどれか?

ア:メピバカインはエステル型局所麻酔薬である。

イ:エステル型は主に血漿中にある偽性コリンエステラーゼにより加水分解される。

ウ:テトラカインはエステル型局所麻酔薬である。

エ:血液中にあるリドカイン、ブピバカイン、プロカインは肺でも代謝されることがある。

オ:神経細胞の脱分極はNa+イオンが細胞外から細胞内に流入することにより起こる。


[解説] ア:×:メピバカインはアミド型局所麻酔薬である。他のアミド型局所麻酔薬には、リドカイン、ブピバカイン、ロピバカインがある。
イ:○:エステル型は主に血漿中にある偽性コリンエステラーゼにより加水分解される。アミド型は主に肝臓の酵素によって生体内変換を受ける。
ウ:○:テトラカインはエステル型局所麻酔薬である。他のエステル型局所麻酔薬には、プロカイン、クロロプロカイン、コカインがある。
エ:○:血液中にあるリドカイン、ブピバカイン、プロカインは肺でも代謝されることがある。
オ:○:神経細胞の脱分極はNa+イオンが細胞外から細胞内に流入することにより起こる。再分極はK+イオンが細胞内から細胞外に流出することにより起こる。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p95-100

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