筋弛緩薬なしのプロポフォール+レミフェンタニル急速導入法が眼圧に与える効果

The effect of propofol/remifentanil rapid-induction technique without muscle relaxants on intraocular pressure

Journal of Clinical Anesthesia Volume 22, Issue 6, Pages 437-442 (September 2010)

・急速導入に使用する際、プロポフォール(2mg/kg)+レミフェンタニル(4μg/kg)の眼内圧(IOP)に及ぼす効果を評価した。

・外来手術センターで、定時の非眼科手術を受けるASA-PSⅠ・Ⅱの外来成人患者47人(18-75歳)を対象とした無作為二重盲検試験。ミダゾラム(2mg)とグリコピロレート(0.2mg)による前投薬の後、標準的なモニターとBISモニターを装着した。患者は、静脈内(IV)プロポフォール2mg/kg+レミフェンタニル 4μg/kg IVあるいは、サクシニルコリン1.5mg/kgIVで急速導入を受けた。経験のある麻酔科医は、患者群の割当ては知らされずに、60秒後に挿管を行った。IOP、心拍数(HR)、血圧、BISスコア、挿管状況と挿管への反応(咳、体動)を、ベースライン、導入完了時、挿管1分後、挿管3分後に記録した。自発呼吸が出現するまでの時間も測定した。

・レミフェンタニルは導入直後にIOPを39%の低下させ、それは喉頭鏡操作と挿管によっては不変のままであった(P<0.001)。IOPは、挿管に反応して咳や体動を示した患者でさえ、ベースライン以下とどまった。レミフェンタニルは平均動脈圧24%~31%の有意な低下をもたらしたが、HRの変化は有意ではなく、サクシニルコリンに匹敵する挿管条件を提供しながら喉頭鏡操作と挿管に対する血行動態の反応を遮断した。

・プロポフォール+レミフェンタニル導入は適切な挿管条件を提供し、IOPの上昇を防ぎ、喉頭鏡操作と挿管に対する循環動態的ストレス反応を抑制する。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック