未診断の気管気管支のある成人患者の麻酔経験 -症例報告-
Anesthetic experience of an adult patient with an unrecognized tracheal bronchus -A case report-
Korean J Anesthesiol. 2010 Published online 2010 December 31.
我々は、未診断の気管気管支(tracheal bronchus)のある成人患者で気管挿管に問題のあった症例を提示する。気管挿管と腹臥位への体位変換の後に、両側の呼吸音がほとんど消失し、1回換気量が減少した。換気困難を解消するべく、標準型チューブをスパイラルチューブに入れなおして、ファイバーガイド下に適切な位置決めを行った。気管気管支(気管竜骨よりも1.2cm上方で分岐し、右上葉を換気する)は、術後の胸部CTで見つかった。気管気管支が存在すると、気管挿管によって肺合併症を引き起こす可能性がある。麻酔科医は気管気管支の麻酔科的な意味を心に留めておくべきで、気管チューブの適切な位置決めのために、気管支ファイバーの使用に習熟しておかねばならない。
[!]:調べてみると、tracheal bronchus(右上葉枝が右主気管支からではなく、気管から分岐している anomaly) は250例に1例と意外に頻度が高い。知らないうちに右上葉無気肺を起こしてしまっているかもしれない。当院で気管挿管が年間1000件あったとして、4件ある計算だが、それと気付く例はほとんどないが・・・。一度Broncho-cath挿入後に右の上葉が聴診上換気できていないことがあって気付いたことがある。
Korean J Anesthesiol. 2010 Published online 2010 December 31.
我々は、未診断の気管気管支(tracheal bronchus)のある成人患者で気管挿管に問題のあった症例を提示する。気管挿管と腹臥位への体位変換の後に、両側の呼吸音がほとんど消失し、1回換気量が減少した。換気困難を解消するべく、標準型チューブをスパイラルチューブに入れなおして、ファイバーガイド下に適切な位置決めを行った。気管気管支(気管竜骨よりも1.2cm上方で分岐し、右上葉を換気する)は、術後の胸部CTで見つかった。気管気管支が存在すると、気管挿管によって肺合併症を引き起こす可能性がある。麻酔科医は気管気管支の麻酔科的な意味を心に留めておくべきで、気管チューブの適切な位置決めのために、気管支ファイバーの使用に習熟しておかねばならない。
[!]:調べてみると、tracheal bronchus(右上葉枝が右主気管支からではなく、気管から分岐している anomaly) は250例に1例と意外に頻度が高い。知らないうちに右上葉無気肺を起こしてしまっているかもしれない。当院で気管挿管が年間1000件あったとして、4件ある計算だが、それと気付く例はほとんどないが・・・。一度Broncho-cath挿入後に右の上葉が聴診上換気できていないことがあって気付いたことがある。

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