■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2011-09-29
| 【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (c_____) (d______) : 二酸化炭素 (2) (r__________________) (d_________) (f_____) : 網内系抑制因子 (3) (l___) (d___) (s____) : 肺死腔 (4) (i__________) (n________) : 静脈栄養 (5) (t________) (a_____________) : 三環系抗うつ薬 |
[解答]
| (1)carbon dioxide | (2)reticuloendothelial depressant factor |
| (3)lung dead space | (4)intravenous nutrition |
| (5)tricyclic antidepressant |
[出典] 麻酔科学用語集 第3版
| 【問題2】(呼吸) 術前絶食と誤嚥について正しいのはどれか? | ア:1999年ASA作成の術前絶食ガイドラインでは、果肉の入っていないジュースは2時間前までとしている。 イ:誤嚥直後であれば、生理食塩水や炭酸水素Naによる肺胞洗浄の有効である。 ウ:外傷が誤嚥の危険性を高めることはない。 エ:妊婦は誤嚥の危険性が高い。 オ:麻薬を使用している患者で誤嚥の危険性が高くなることはない。 |
[解説] ア:○:1999年ASA作成の術前絶食ガイドラインでは、清澄水(水、果肉の入っていないジュース)は2時間前までとしている。
イ:×:誤嚥に対する生理食塩水や炭酸水素Naによる肺胞洗浄の有効性は証明されていない。
ウ:×:外傷は誤嚥の危険性が高い。急に発生した痛みと肉体的・精神的ストレスで、自律神経系は交感神経優位となり、消化管の蠕動運動はほとんど停止してしまうので、受傷からいくら時間が経過していてもフルストマックとして扱うべきである。
エ:○:妊婦は誤嚥の危険性が高い。増大した妊娠子宮が胃を上方に偏位させ、胃食道接合部がシフトする結果、下部食道括約筋の緊張が低下する。また妊娠子宮は胃内圧を上昇させる。胃の蠕動運動は低下し、胃内容の排出時間も延長する。
オ:×:麻薬は消化管の蠕動運動を低下させるので、誤嚥の危険性が高くなる。
[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p278~281
| 【問題3】(肝・腎・消化管) 慢性肝不全患者の腹水を利尿によって除去する場合、どれくらいの速度で除去するのが適当か? | 1) 500ml/日 3) 100ml/日 5) 特に目安はない | 2) 1000ml/日 4) 200ml/日 |
[解説] 慢性肝不全患者の腹水の治療としては、(1)安静 (2)塩分制限:1日7g、難治例は3g以下、飲水制限:1日1000mlまで を行ない、アルダクトンA 50mg~/日を経口(反応を見ながら段階的に150mgまで増量可)投与する。緩徐に腹水を引く。体重減少は1日500g程度、尿量は1500ml/日を超えないようにする。急激な利尿は肝性脳症、食道静脈瘤破裂、肝不全の悪化、肝腎症候群を誘発する。アルダクトンAは投与後2~3日で利尿効果が発現する。血清クレアチニンの上昇、脱水、高カリウム血症に注意する。非ステロイド性消炎鎮痛剤の使用は控える。肝腎症候群を誘発する。
[正解] 1 [出典] 内科レジデント実践マニュアルP175
| 【問題4】(呼吸) 急性呼吸性アシドーシスの場合、PaCO2が10mmHg上昇する毎にHCO3-(重炭酸イオン)はどれくらい上昇するか? | 1) 0.5~1.0mEq/L 3) 1.5~2.0mEq/L 5) 2.5~3.0mEq/L | 2) 0~0.4mEq/L 4) 2.0~2.5mEq/L |
[解説] 生体内ではPaCO2の増加に伴い、HCO3-は増加し、pHの低下を少なくする代償機構が働く。生体に様々の濃度のCO2を吸入させ、それに応ずる血漿HCO3-濃度の範囲をプロットしたものがsignificance bandである。急性呼吸性アシドーシスの場合、PaCO2が10mmHg上昇する毎にHCO3-(重炭酸イオン)は0.5~1.0mEq/L、慢性呼吸性アシドーシスの場合、3.5~4.0mEq/L上昇する。
[正解] 1 [出典] 内科レジデントマニュアルP161

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