■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2011-10-27
【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (n_____) (v____) : ニードル弁 (2) (p________) (a____) : 遷延性無呼吸/持続性無呼吸 (3) (e________) : 滲出 (4) (a____) (p___) (c_____) : 急性痛クリーゼ (5) (o______) (r_________) : 浸透圧調節 |
[解答]
(1)needle valve | (2)prolonged apnea |
(3)exudation | (4)acute pain crisis |
(5)osmotic regulation |
[出典] 麻酔科学用語集 第3版
【問題2】(心臓・血管) 整備された現在のCCUにおける急性心筋梗塞の死亡率はどれくらいか? | ||||
1) 10% | 2) 20% | 3) 30% | 4) 40% | 5) 5% |
[解説] 急性心筋梗塞の自然予後は、発症24時間のごく急性期に限った場合でも死亡率40%以上と極めて高く、さらにその60~70%が発症1時間以内に起こると言われている。CCUの治療成績の中で最も顕著なものは、最大の死亡原因であった不整脈死の防止であり、現在CCUにおいて不整脈が原因で死亡する症例は皆無に近いほどの効果をあげている。また現在のCCUの最大の死亡原因となっているポンプ失調や心破裂などを含めた全体の死亡率も10%前後にまで低下している。
[正解] 1 [出典] CCUハンドブックP10
【問題3】(心臓・血管) �、aVLにST上昇を認める場合、梗塞部位はどれか? | ||||
1) 下壁 | 2) 高位側壁 | 3) 側壁 | 4) 後壁 | 5) 前壁中隔 |
[解説] �・�・aVfにST上昇を認める場合の、梗塞部位は下壁、V1~4にST上昇を認める場合は前壁中隔、�、aVLにST上昇を認める場合は高位側壁、V1、2にST低下とR波増高を認める場合は後壁、�、aVL、V5、V6にST上昇を認める場合は(下位)側壁、V4Rに異常Q波を認める場合には右室梗塞である。
[正解] 2 [出典] 心電図マニュアルP63
【問題4】(心臓麻酔) 体外循環離脱後の出血の予防・治療に使用され薬物で、血管内皮細胞からのvon Willebrand因子の放出を促すことによって効果を発揮するのはどれか? | 1) トラネキサム酸 3) メシル酸ナファモスタット 5) デスモプレッシン | 2) アプロチニン 4) イプシロン・アミノカプロン酸 |
[解説] 体外循環後出血減少の目的で、アプロチニン、イプシロン・アミノカプロン酸(EACA)、トラネキサム酸、メシル酸ナファモスタット、デスモプレッシン(DDAVP)などが使用される。アプロチニンの効果が高いとされるが、アナフィラキシー・ショックの危険が大きい(0.5%、再投与で10%)。EACAとトラネキサム酸は、合成線溶阻害薬(抗プラスミン薬)でプラスミノーゲンとプラスミンの活性を阻害する。メシル酸ナファモスタットは血小板機能保全作用を持つ。DDAVPは、血管内皮細胞からのvon Willebrand因子の放出を促すことによって効果発現すると考えられている。
[正解] 5 [出典] 心臓手術の麻酔第2版p249
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