非心臓手術での術前貧血と術後転帰:後ろ向きコホート研究
Preoperative anaemia and postoperative outcomes in non-cardiac surgery: a retrospective cohort study
The Lancet, Volume 378, Issue 9800, Pages 1396 - 1407, 15 October 2011
・術前の貧血は心臓手術後の有害転帰と関係しているが、非心臓手術後の転帰は確立されていない。本研究では、大きな非心臓手術を受ける患者で術前の貧血が術後30日の罹患率と死亡率に及ぼす影響を評価しようとした。
・我々は、米国外科学会の手術の質改善プログラム(American College of Surgeons National Surgical Quality Improvement Program)データベース(2008年に世界211病院からの前向きに確認された転帰登録)から得た2008年に大きな非心臓手術を受けた患者のデータを分析した。30日死亡率と罹患率(心臓、呼吸、CNS、尿路、創部、敗血症、静脈血栓塞栓症の転帰)、患者属性、周術期危険因子について匿名データを入手した。多変量ロジスティック解析を使用して、貧血が術後転帰に及ぼす調整済み、および修正(9つの既定危険因子の亜群)効果を評価した。貧血は、軽度(男性でHt>29~<39%、女性で>29~<36%)、中等度~高度(男女とも≦29%)と定義された。
・患者227425例からデータを入手し、そのうち69229例(30.44%)は、術前貧血があった。調整後、術後30日死亡率は、貧血患者群の方が、貧血のない患者群よりも高かった(オッズ比[OR]1.42(95%CI 1.31-1.54);こ差は、軽度貧血(1.41(1.30-1.53)と中等度から高度貧血(1.44(1.29-1.60)で一貫していた。30日後の術後複合罹患率も、貧血患者群の方が、貧血のない患者群よりも高かった(調整オッズ比[OR]1.35(95%CI 1.30-1.40);軽度貧血(1.31(1.26-1.36)と中等度から高度貧血(1.56(1.47-1.66)もまた一貫していた。貧血または所定の危険因子のない患者と比較すると、貧血と危険因子をもつ患者群では、貧血か危険因子だけを有する患者よりも、30日死亡率と罹患率の補正ORが高かった。
・大きな非心臓手術を受ける患者で、術前の貧血は、軽度であっても、30日罹患率と死亡率のリスク増加と独立して関係している。
The Lancet, Volume 378, Issue 9800, Pages 1396 - 1407, 15 October 2011
・術前の貧血は心臓手術後の有害転帰と関係しているが、非心臓手術後の転帰は確立されていない。本研究では、大きな非心臓手術を受ける患者で術前の貧血が術後30日の罹患率と死亡率に及ぼす影響を評価しようとした。
・我々は、米国外科学会の手術の質改善プログラム(American College of Surgeons National Surgical Quality Improvement Program)データベース(2008年に世界211病院からの前向きに確認された転帰登録)から得た2008年に大きな非心臓手術を受けた患者のデータを分析した。30日死亡率と罹患率(心臓、呼吸、CNS、尿路、創部、敗血症、静脈血栓塞栓症の転帰)、患者属性、周術期危険因子について匿名データを入手した。多変量ロジスティック解析を使用して、貧血が術後転帰に及ぼす調整済み、および修正(9つの既定危険因子の亜群)効果を評価した。貧血は、軽度(男性でHt>29~<39%、女性で>29~<36%)、中等度~高度(男女とも≦29%)と定義された。
・患者227425例からデータを入手し、そのうち69229例(30.44%)は、術前貧血があった。調整後、術後30日死亡率は、貧血患者群の方が、貧血のない患者群よりも高かった(オッズ比[OR]1.42(95%CI 1.31-1.54);こ差は、軽度貧血(1.41(1.30-1.53)と中等度から高度貧血(1.44(1.29-1.60)で一貫していた。30日後の術後複合罹患率も、貧血患者群の方が、貧血のない患者群よりも高かった(調整オッズ比[OR]1.35(95%CI 1.30-1.40);軽度貧血(1.31(1.26-1.36)と中等度から高度貧血(1.56(1.47-1.66)もまた一貫していた。貧血または所定の危険因子のない患者と比較すると、貧血と危険因子をもつ患者群では、貧血か危険因子だけを有する患者よりも、30日死亡率と罹患率の補正ORが高かった。
・大きな非心臓手術を受ける患者で、術前の貧血は、軽度であっても、30日罹患率と死亡率のリスク増加と独立して関係している。

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