PETで調査した健康被検者のプロポフォール麻酔中の局所脳血流とブドウ糖代謝
Regional cerebral blood flow and glucose metabolism during propofol anaesthesia in healthy subjects studied with positron emission tomography
Acta Anaesthesiologica Scandinavica Article first published online: 19 OCT 2011
・全身麻酔薬は、局所脳糖代謝率(rGMR)と局所脳血流(rCBF)の関係を変えうる。本研究では、同じ健康なボランティアで、プロポフォールが、陽電子放射断層撮影(PET)で測定した rCBFとrGMRに及ぼす効果を定量的に評価しようとした。
・8人の健康ボランティアの覚醒時(前値)とプロポフォール麻酔中に、rCBFとrGMRを測定するために、PETトレーサとして、それぞれ、15O標識水と18Fフッ化デオキシグルコースを使用した。麻酔中は、一定の鎮静深度(BIS 35-40)を維持するためにプロポフォールを調節した。rGMRとrCBFの変化は、注目画像領域とボクセルに基づく分析を用いて定量化された。
・麻酔中の平均プロポフォール濃度は、4.1±0.8μg/mlであった。 意識のある状態と比較して、麻酔中には、総CBFとGMRは、それぞれ、47%と54% 減少した。白質と灰白質で、rCBF・rGMRは、それぞれ、37%・49% と 45%・57% 減少した。プロポフォールは、全脳構造でrCBFを 46-55% 減少させ(P≦0.01)、最も有意に低下したのは視床と頭頂葉であった。局所GMRは、全脳領域で48-66%に低下し(P≦0.01)、最も有意な低下は、後頭葉、舌回、頭頂葉、側頭葉、視床であった。いかなる部位においても rCBF と rGMRの増加は起こらなかった。
・プロポフォールによる全身麻酔は、ヒトの脳において、全体的な代謝と血管系の抑制と関係しており、局所血流と代謝との有意な変化は、大脳皮質のある領域と視床での著明な代謝および血管の反応性を示している。
Acta Anaesthesiologica Scandinavica Article first published online: 19 OCT 2011
・全身麻酔薬は、局所脳糖代謝率(rGMR)と局所脳血流(rCBF)の関係を変えうる。本研究では、同じ健康なボランティアで、プロポフォールが、陽電子放射断層撮影(PET)で測定した rCBFとrGMRに及ぼす効果を定量的に評価しようとした。
・8人の健康ボランティアの覚醒時(前値)とプロポフォール麻酔中に、rCBFとrGMRを測定するために、PETトレーサとして、それぞれ、15O標識水と18Fフッ化デオキシグルコースを使用した。麻酔中は、一定の鎮静深度(BIS 35-40)を維持するためにプロポフォールを調節した。rGMRとrCBFの変化は、注目画像領域とボクセルに基づく分析を用いて定量化された。
・麻酔中の平均プロポフォール濃度は、4.1±0.8μg/mlであった。 意識のある状態と比較して、麻酔中には、総CBFとGMRは、それぞれ、47%と54% 減少した。白質と灰白質で、rCBF・rGMRは、それぞれ、37%・49% と 45%・57% 減少した。プロポフォールは、全脳構造でrCBFを 46-55% 減少させ(P≦0.01)、最も有意に低下したのは視床と頭頂葉であった。局所GMRは、全脳領域で48-66%に低下し(P≦0.01)、最も有意な低下は、後頭葉、舌回、頭頂葉、側頭葉、視床であった。いかなる部位においても rCBF と rGMRの増加は起こらなかった。
・プロポフォールによる全身麻酔は、ヒトの脳において、全体的な代謝と血管系の抑制と関係しており、局所血流と代謝との有意な変化は、大脳皮質のある領域と視床での著明な代謝および血管の反応性を示している。

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