不慣れな麻酔科医によるエアトラックとマッキントッシュを使用した気管挿管中の喉頭視野の比較:臨床研究

Comparison of the Laryngeal View during Tracheal Intubation Using Airtraq and Macintosh Laryngoscopes by Unskillful Anesthesiolgy Residents: A Clinical Study
Anesthesiology Research and PracticeVolume 2011 (2011), Article ID 301057, 5 pages

・エアトラック喉頭鏡(Prodol Meditec、Vizcaya、スペイン)は、新しい気管挿管用具である。これまでに実施された研究では、エアトラックはマッキントッシュ喉頭鏡と比較して、挿管試技数を減らし、初回試技での成功率を高め、コーマック-ルヘイン・スコアを低下させると結論されている。本研究の目的は、未熟な麻酔科レジデントによる喉頭展開中に、エアトラックがマッキントッシュ喉頭鏡と比較して喉頭視野を改善するか、そしてコーマック-ルヘイン・スコアが低下するかどうか評価することであった。

・60人の患者で、前向き無作為交差試験が実施された。 未熟な麻酔科レジデント(マッキントッシュ喉頭鏡での挿管が200例未満、エアトラックでの挿管10例未満)が両用具を使って各患者を挿管した。コーマック-ルヘイン・スコア、初回挿管試技の成功率、喉頭展開と挿管時間を比較した。

・エアトラックは、コーマック-ルヘイン・スコアを有意に減少させた(P=0.04)。 他方、l喉頭展開(P=0.645; IC 95% 3.1、+4.8)と挿管時間(P=0.62; C95%-6.1、+10.0)には、両用具間に差はなかった。両器具を使用した挿管操作中に、付随した合併症は見られなかった。

・エアトラックは、不慣れな麻酔科レジデントが喉頭視野を改善し、したがって、気管挿管を容易にするのに有用な喉頭鏡である。

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