麻酔科術前診察システムの紹介 その2

 これは、「麻酔科術前診察システム」の起動画面であり、「術前診察」タブが最初に表示されている状態である。病院が導入した電子カルテシステムとはまったく独立したアプリケーションである。
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 麻酔科が行う術前診察の一般的な手順としては、
(1) 手術対象となる病名や術式の確認に始まり、患者の検査データや心電図、胸部写真、既往歴、服薬歴、アレルギー歴、身長・体重・バイタルサインといった現在の身体状況などの確認に加えて、麻酔科特有の身体的特徴の把握(術前評価サマリの作成)
(2) 必要に応じて、麻酔依頼元への追加検査や術前準備の指示(病棟や外来への指示)
(3) 術式と患者の身体状況に応じた麻酔法の選択と手術室への準備指示
(4) 患者への術前評価の結果、麻酔法の説明
(5) 麻酔同意書の発行
などであろう。

 当院で使用している「麻酔科術前診察システム」では、上記のような一般的な手順に沿って、以下の4つの画面機能を持たせており、それぞれをタブに割り当てている。
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【1】 術前診察 :患者情報の集約(術前評価)
【2】 病棟指示 :外来や病棟への指示
【3】 手術室指示 :麻酔計画の立案と手術室への指示
【4】 サマリー :前3者の情報を1枚の紙面に展開し、麻酔法説明や同意書を含めた、必要書類を一括印刷する

 基本的には、これらタブの切り替え、必要な項目の記入、チェックボックスのチェック、選択肢を選んだり、ラジオボタンをクリックしたりしながら入力を行っていき、最後に、[サマリー]タブにある[印刷]ボタンをクリックすると、必要な書類がすべて一括で印刷できるようになっている。

つづく

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