ベッドサイドの胃内容のエコー評価:観察研究

Bedside ultrasound assessment of gastric content: an observational study
Canadian Journal of Anesthesia published online 04 January 2012

・胃の内容物とその量を評価するためにベッドサイドでエコーを使用することに対する関心が高まっている。特に胃噴門部はエコーでの評価が信頼できる。本観察研究の目的は、胃が空っぽの時、清透液、ミルク、固形物を摂取した後の、胃噴門部のエコー上の特徴について定性的記述を提供することであった。

・6 人の健康ボランティアが4つの異なる場面(24スキャン):8時間絶食後、200ml のリンゴジュース、200ml の2% ミルク、標準的な固形食(サンドイッチとリンゴジュース)の摂取後。以前に胃エコーの経験のある臨床麻酔科医2名によって標準化されたスキャン・プロトコルにしたがって診察が実施された。胃内容の種類ごとに、エコー上の噴門部の特徴とその内容について記載され、図で表現された。

・ベッドサイドのエコーで胃内容の性状を決定できる(無、清透液、粘性液体/固形物)。この定性的情報は、それ自体誤嚥のリスク評価に有用であり、特に摂食状況が不明、あるいは不確定な場合には有用である。

[!]:これはなかなか面白い。緊急手術の際に、立位胸部写真や腹部CTがある場合は、それらを参照して胃内容物の有無を推定していたが、そのどちらもない場合には、エコーで見ればいいんだな。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック