気管挿管時の血行動態反応を緩和する低用量レミフェンタニル:正常者と未治療高血圧/高血圧治療者での比較

Low-dose remifentanil to modify hemodynamic responses to tracheal intubation: comparison in normotensive and untreated/treated hypertensive Korean patients
Korean J Anesthesiol. 2012 Feb;62(2):135-141.

・レミフェンタニルは、低用量(<1μg/kg/min)であっても、気管挿管に対する、有害な可能性のある血行動態反応を効果的に治療できることが示されてきたが、多様な心血管系の状態を有する患者でも評価する必要がある。

・正常血圧の患者、未治療の高血圧患者、高血圧治療中の患者で、低用量のレミフェンタニル(0.5μg/kg ボーラスに続いて、0.1μg/kg/min で持続注入)がプロポフォールとロクロニウムの静注投与による導入前に投与され、心拍数、ならびに、収縮期、拡張期、平均動脈圧を導入前から気管挿管 5分後まで1分毎に測定した。

・全 3 群で、低用量のレミフェンタニル投与法は、並行的な血行動態反応をきたす結果となり、過度の心血管系の抑制をきたすことなく、気管挿管に対する血行動態反応を抑制するのに効果的であった。本研究での血行動態反応は、心拍数と動脈圧が挿管直後にベースライン値を超えた以外は、これまでの研究で報告されたものと同様のパターンを示した、

・本研究での低用量レミフェンタニル投与法は、多様な血行動態特性を有する患者で、気管挿管に対する血行動態反応を緩和するのに日常的に使用できることが示唆される。しかし、気管挿管、とくに未治療の高血圧のある患者では、短時間ではあるが過剰な反応を制御するために補助薬物の投与法を開発していく必要がある。

[!]:気管挿管時の血行動態を緩和するフェンタニルの投与法は 3 分程度前に 2μg/kg というのが定番だと思うが、レミフェンニタニルの場合は、上記(0.5μg/kg ボーラスに続いて、0.1μg/kg/min で持続注入)が定番なのかな?

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