■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2012-05-24




【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (p_______) (a__________) : 血小板凝集

(2) (p____________) (v____) : 麻酔前訪問

(3) (c_________) (v_____) : 側副血管

(4) (______________n) : 脱感作/減感作

(5) (a___________) : アドレナリン受容体


[解答]
(1)platelet aggregation(2)preanesthetic visit
(3)collateral vessel(4)desensitization
(5)adrenoceptor


[出典] 麻酔科学用語集 第3版





【問題2】(麻酔薬) 局所麻酔にアドレナリンを添加した場合、局所麻酔薬の血中濃度上昇はどれくらい低く抑えられるか?
1) 30%
4) 70%
2) 50%
5) 報告は見当たらない
3) 10%


[解説] 脊髄麻酔時に0.1~0.3μg、そ他は1/200000の濃度が最適で、それ以上の濃度は血管収縮効果が増強せず、全身作用(頻脈、血圧上昇)が著明となる。麻酔薬の血中濃度上昇は30%低く抑えられ、麻酔持続時間は約50%延長する。


[正解] 1 [出典] 臨床麻酔のコツと落とし穴part1p36





【問題3】(産婦人科領域の麻酔) 子宮収縮薬について、オキシトシンに当てはまるものにO、麦角アルカロイドに当てはまるものにA、プロスタグランジンF2αに当てはまるものにFと記入せよ。
ア:気管支収縮
ウ:血圧下降
イ:水中毒症
エ:血圧上昇

[解説] オキシトシンをボーラス静注すると、血管抵抗減少、血圧低下、心拍数増加、心拍出量増加を起こす。抗利尿効果もある。麦角アルカロイドは、動静脈の収縮、血圧上昇を起こす。プロスタグランジンF2αは、気管支痙攣、動脈血酸素分圧低下、心拍数増加、心拍出量増加、平均血圧、肺動脈圧上昇を起こす。


[正解] ア:F  イ:O  ウ:O  エ:A,F [出典] 麻酔科クリニカル問題集



【問題4】(心疾患患者への注意) 僧帽弁逆流症について正しい記述はどれか。

ア:僧帽弁逆流症があると、必ず肺毛細管楔入圧波形でv波がみられる。

イ:心筋梗塞で起きた急性僧帽弁逆流症では急性心不全が起こる。

ウ:体血管抵抗を高めに保った方が大動脈への心拍出量が増加する。

エ:心拍数は多めの方が逆流量が少ない。

[解説] 僧帽弁逆流症があっても、左房の拡張があればv波がみられるとは限らない。急性僧帽弁逆流症の場合、心房の拡大がないため、左室からの逆流はそのまま肺循環系に伝わるため、肺水腫が起こりやすい。心拍数が多くなると、逆流が起こる拡張期時間が短くなり、逆流量は減少する。体血管抵抗は低い方が心室は前方に血液を駆出しやすい。


[正解] (イ)、(エ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集

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