腹臥位で脊椎固定術を受ける患者で、低 vs 高 1 回換気量の人工呼吸が炎症性マーカーに及ぼす影響
The effect of low versus high tidal volume ventilation on inflammatory markers in healthy individuals undergoing posterior spine fusion in the prone position: a randomized controlled trial
Journal of Clinical Anesthesia Volume 24, Issue 4 , Pages 263-269, June 2012
・研究目的は、腹臥位の脊椎手術を受ける患者で換気戦略が炎症性マーカーに及ぼす効果を評価することであった。
・大学関連教育研究病院での、ASA-Ⅰ・Ⅱ、腹臥位で待機的な初めての腰椎減圧および固定術の予定された 26 人の患者を対象とした無作為対照化試験である。患者は、理想体重当たり 1回換気量(VT)12 ml/kg + PEEP 0 cmH2O か、VT 6 ml/kg + PEEP 8 cmH2O の人工呼吸を受けるよう無作為化された。換気開始時、その後 6、12 時間に、血漿 IL-6、IL-8 が測定された。デスモシンの尿中濃度が換気開始時と術後 1 と 3 日に測定された。
・IL-6、IL-8、尿デスモシン値は、前値に比して時間とともに有意な増加が見られた(P<0.01)。しかし、人口統計学的データ、ASA リスク、BMI、人工呼吸持続時間、推定出血量で調整した場合、どの時点でもマーカー値に有意な群間差は見られなかった。
・脊椎の後方固定術の術後には、炎症性マーカーが上昇するが、換気戦略は全身炎症性マーカーにはほとんど影響を及ぼさなかった。
Journal of Clinical Anesthesia Volume 24, Issue 4 , Pages 263-269, June 2012
・研究目的は、腹臥位の脊椎手術を受ける患者で換気戦略が炎症性マーカーに及ぼす効果を評価することであった。
・大学関連教育研究病院での、ASA-Ⅰ・Ⅱ、腹臥位で待機的な初めての腰椎減圧および固定術の予定された 26 人の患者を対象とした無作為対照化試験である。患者は、理想体重当たり 1回換気量(VT)12 ml/kg + PEEP 0 cmH2O か、VT 6 ml/kg + PEEP 8 cmH2O の人工呼吸を受けるよう無作為化された。換気開始時、その後 6、12 時間に、血漿 IL-6、IL-8 が測定された。デスモシンの尿中濃度が換気開始時と術後 1 と 3 日に測定された。
・IL-6、IL-8、尿デスモシン値は、前値に比して時間とともに有意な増加が見られた(P<0.01)。しかし、人口統計学的データ、ASA リスク、BMI、人工呼吸持続時間、推定出血量で調整した場合、どの時点でもマーカー値に有意な群間差は見られなかった。
・脊椎の後方固定術の術後には、炎症性マーカーが上昇するが、換気戦略は全身炎症性マーカーにはほとんど影響を及ぼさなかった。
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