全身麻酔は血管内動脈瘤修復術後の心臓有害転帰と関係している
General Anaesthesia is Associated with Adverse Cardiac Outcome after Endovascular Aneurysm Repair
European Journal of Vascular & Endovascular Surgery published online 24 May 201
・血管内動脈瘤修復(EVAR)は、開腹手術に比べて、心臓のストレス軽減と関連し、特に心臓が脆弱な患者では、魅力的な治療選択肢である。手術によって惹起されるストレス反応は全身と局所区域麻酔とでは異なる。本研究の目的は、全身麻酔下と局所区域麻酔下とで EVAR 後の心臓事象の発生率を比較することであった。
・本後向きコホート研究では、2002~2011 年に 腎動脈下の EVAR を受けた合計 302 人の連続患者を分析した。麻酔法の選択は治療担当医の裁量に任された。既往歴、内服薬、麻酔法、経過追跡を収集した。研究のエンドポイントは、心臓死、非致死的心筋梗塞、心不全、心室性不整脈、トロポニン T 放出を含む、30日心臓合併症であった。局所区域麻酔をうけたこと、および、Revised Cardiac Risk Index に従った心臓リスク因子の propensityで補正して、多変量解析を使用して、心臓事象と麻酔法との関係を評価した。
・合計 173 人の患者が全身麻酔を、129 人が局所区域麻酔を受けた。全身麻酔を受けた患者には、肥満、アスピリンの使用、抗凝固療法がよく見られた。心臓事象は、全身麻酔を受けた患者の 13.3%、そして局所区域麻酔を受けた患者の 4.7% (P=0.02)で、またエンドポイントから無症候性トロポニン放出を除いた場合には、6.4% vs 0.8% (P=0.02)であった。全身麻酔群では、2 例の心臓死、6 人の非致死性心筋梗塞、2 例の非致死的心不全、1 例の非致死性心停止と、12 例のトロポニンT 放出が観察されたに対し、局所区域麻酔群では、1 例の心筋梗塞と 5 例のトロポニンT 放出が見られた。多変量解析では、全身麻酔は、心臓の有害事象と関係していた(オッズ比(OR)3.8; 95% 信頼区間(CI) 1.1-12.9)。非心臓有害事象は、両群ともに 11.6% に発生した(P=1.00)。
・全身麻酔は、局所区域麻酔に比べて、EVAR で心臓事象のリスク増大と関連していた。
[!]:手術が低侵襲なのに、麻酔の侵襲が高いために転帰が不良となることがあるのはいただけませんね。EVAR は可及的に局所区域麻酔で行うべし。
European Journal of Vascular & Endovascular Surgery published online 24 May 201
・血管内動脈瘤修復(EVAR)は、開腹手術に比べて、心臓のストレス軽減と関連し、特に心臓が脆弱な患者では、魅力的な治療選択肢である。手術によって惹起されるストレス反応は全身と局所区域麻酔とでは異なる。本研究の目的は、全身麻酔下と局所区域麻酔下とで EVAR 後の心臓事象の発生率を比較することであった。
・本後向きコホート研究では、2002~2011 年に 腎動脈下の EVAR を受けた合計 302 人の連続患者を分析した。麻酔法の選択は治療担当医の裁量に任された。既往歴、内服薬、麻酔法、経過追跡を収集した。研究のエンドポイントは、心臓死、非致死的心筋梗塞、心不全、心室性不整脈、トロポニン T 放出を含む、30日心臓合併症であった。局所区域麻酔をうけたこと、および、Revised Cardiac Risk Index に従った心臓リスク因子の propensityで補正して、多変量解析を使用して、心臓事象と麻酔法との関係を評価した。
・合計 173 人の患者が全身麻酔を、129 人が局所区域麻酔を受けた。全身麻酔を受けた患者には、肥満、アスピリンの使用、抗凝固療法がよく見られた。心臓事象は、全身麻酔を受けた患者の 13.3%、そして局所区域麻酔を受けた患者の 4.7% (P=0.02)で、またエンドポイントから無症候性トロポニン放出を除いた場合には、6.4% vs 0.8% (P=0.02)であった。全身麻酔群では、2 例の心臓死、6 人の非致死性心筋梗塞、2 例の非致死的心不全、1 例の非致死性心停止と、12 例のトロポニンT 放出が観察されたに対し、局所区域麻酔群では、1 例の心筋梗塞と 5 例のトロポニンT 放出が見られた。多変量解析では、全身麻酔は、心臓の有害事象と関係していた(オッズ比(OR)3.8; 95% 信頼区間(CI) 1.1-12.9)。非心臓有害事象は、両群ともに 11.6% に発生した(P=1.00)。
・全身麻酔は、局所区域麻酔に比べて、EVAR で心臓事象のリスク増大と関連していた。
[!]:手術が低侵襲なのに、麻酔の侵襲が高いために転帰が不良となることがあるのはいただけませんね。EVAR は可及的に局所区域麻酔で行うべし。

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