■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2013-01-18




【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (i_________) : 吸入

(2) (b_____) (s_____) : 緩衝系

(3) (__________n) : 静脈切開/瀉血

(4) (l_____) (a_________) : 腰部脊髄くも膜下麻酔/脊麻

(5) (o____________) : 水分過剰/過量輸液/水分補給過多


[解答]
(1)inhalation(2)buffer system
(3)venesection(4)lumbar anesthesia
(5)overhydration


[出典] 麻酔科学用語集 第3版


■ これって常識? ■
血液ガス分析では,アニオンギャップ=Na-(HCO3+Cl)の計算は必須

1)血液ガス分析の基本は,○1pHから acidemiaかalkalemiaかを判断,○2PCO2,HCO3-の値から主たる変化が呼吸性か代謝性かを判断,○3代償性変化が,最初の酸塩基平衡の異常のみがあるとした場合の予測範囲内にあるかをみる,○4アニオンギャップ=Na-(HCO3+Cl)を計算(正常値:10~12),○5デルタアニオンギャップ(測定アニオンギャップ-アニオンギャップの正常値)を計算,○6補正HCO3-およびデルタHCO3-(実測HCO3-と正常HCO3-の差)を計算.
2)アニオンギャップが増加する acidosisのおもな原因は,KUSMALP(Ketoacidosis,uremia,salicylate,methanol,alcohol,lactatic acidosis,paraldehyde intoxication)である.
3)アニオンギャップ正常の��逮竕粹皷�ぢの中で,下痢では尿アニオンギャップ(尿Na+尿K-尿Cl)は陰性,遠位尿細管性アシドーシスでは陽性を示す.
4)デルタアニオンギャップ/デルタHCO3-比が高い症例では,隠された代謝性アルカローシスに注意する.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識~腎臓編





【問題2】(溺水・中毒・体温) 悪性高熱症の治療に使用するダントリムの初期投与量として適当なのはどれか?
1) 10mg/kg
4) 1mg/kg
2) 0.5mg/kg
5) 50mg/kg
3) 5mg/kg


[解説] 悪性高熱症に対しては対症療法の他、ダントロレン(初回1~2mg/kg静注、その後15分毎に同量を繰り返し、最大7~10mg/kgまで静注)を使用する。初期投与はVPCに対するリドカイン投与量と同じ。


[正解] 4 [出典] 手術直後の患者管理P57


■ これって常識? ■
著明な好中球減少症の患者で,CAZ,TOB,さらにVCMでも解熱しなければ,ファンギゾンの追加を考えよ!

1)著明な好中球減少時には,起炎菌の証明されない敗血症の合併が多く,経験的な抗生剤投与が必要.
2)たとえば,CAZ,TOBが無効であれば,グラム陽性菌とくにMRSAを考えてVCM(バンコマイシン)を追加する.それでも無効であれば真菌感染症を疑い,ファンギゾン(AMPH-B)の追加を考慮する.
3)抗生剤の追加変更だけでなく,肛門周囲膿瘍や皮膚膿瘍,感染の原因と考えられる点滴の留置針,中心静脈カテーテル,膀胱留置カテーテルなどにも注意する.
4)血液培養など各種培養を繰り返し,できるだけ起炎菌を突き止める努力が重要なのは言うまでもない.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識~血液編

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