下肢手術を受ける外傷患者で、ブピバカインに併用したクモ膜下デキスメデトミジンとクロニジンの鎮痛高効果

The analgesic effect of intrathecal dexmedetomidine or clonidine, with bupivacaine, in trauma patients undergoing lower limb surgery: a randomised, double-blind study
Anaesthesia and Intensive Care Volume 41, Issue 1

・本無作為二重盲式研究は、外傷患者でデキスメデトミジンまたはクロニジン、いずれもブピバカインを併用して、クモ膜下投与後の鎮痛の持続期間と副作用を比較するようになっていた。

・ASA-PS Ⅰ・Ⅱで、くも膜下ブロック下に下肢手術予定の 90 人の成人外傷患者は、3 群の 1 つに無作為に割り当てられた。全群は 0.5% 高比重ブピバカインを 3ml 投与され、B 群には生食 0.5mlを、C 群にはクロニジン 50μg を、D 群にはデキスメデトミジン 5μg を追加した。知覚と運動遮断の発現と持続時間、術後疼痛の程度、初回レスキュー鎮痛剤使用までの時間、24 時間の鎮痛剤の総所要量を記録した。

・ブロックの発現時間については有意差がなかったが、知覚と運動神経遮断の持続時間は、B 群比較して、C 群と D 群では延長した。鎮痛剤使用までの時間は C 群(678±178分)と比較して、D 群(824±244分; P=0.01)で有意に延長し、C 群は、B 群(406±119分)よりも有意に延長した(P=0.0001)。術後のペインスコアは、B 群と比較して C 群と D 群では低かった。術後 24 時間のレスキュー鎮痛剤の必要量は、B 群と比較して C 群と D 群では有意に少なかった(P=0.0001)が、C 群と D 群では同様であった(P=0.203)。

・結論として、下肢手術を受ける外傷患者で、クモ膜下ブピバカイン 15mg に加えたデキスメデトミジン 5 μg は、クロニジン 50μg よりも術後鎮痛時間が長かった。

[!]:デキスメデトミジン 5μg を追加するだけで、ブピバカイン脊椎麻酔後に 12 時間以上の鎮痛が期待できるということか。モルヒネほどではないにしろ、副作用を考慮すると選択肢の一つとなるのかな。ただ日本では保険適応が問題になるのだが。

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