タニケットを使用した整形手術でレミフェンタニル注入速度がストレス反応に及ぼす効果
Effect of remifentanil infusion rate on stress response in orthopedic surgery using a tourniquet application
BMC Anesthesiology 2013, 13:14 doi:10.1186/1471-2253-13-14 Published: 10 July 2013
・現在、全身麻酔の現場では、鎮痛薬、鎮静薬、筋弛緩薬を併用するバランス麻酔が、よく用いられる。レミフェンタニルはバランス麻酔で使用される標準的鎮痛薬で、術中患者の身体的ストレスを軽減するのに大いに貢献してきた。著者らは、タニケットを使った整形外科手術で異なる鎮痛用量を投与される 2 群で、ストレスホルモンを測定することによって、レミフェンタニルのストレス反応抑制作用を比較した。
・20 人の患者は、 2 群(各 10 人)に、無作為に分けられ、レミフェンタニル 0.25μg/kg/分+セボフルラン(A 群)か、レミフェンタニル 1.0μg/kg/分+セボフルラン(B 群)のいずれかで全身麻酔の維持を受けた。循環動態変化、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、コルチゾール、抗利尿ホルモン(ADH)、アドレナリン(Ad)、ノルアドレナリン(NAd)、ドーパミン(DOA)、インシュリン、血糖を、全身麻酔開始時点、タニケット開始 10 分後、タニケット解除直前と、10 分後に測定した。
・B 群の ACTH、コルチゾール、ADH、Ad、NAd レベルは、A 群よりも有意に低かった(ACTH とコルチゾール: p<0.01、ADH、Ad、NAd: p<0.05)。DOA、インシュリン、血糖には群間に有意差はなかった。
・高用量レミフェンタニル(1.0μg/kg/min)による麻酔管理は、術中タニケット・ペイン誘発性のストレスホルモン放出を抑制し、血行動態を安定させるのに有用であることが示唆された。
[!]:こんなに高用量を使用すると相当な血圧低下があるだろう。急性耐性とか痛覚過敏といった点が気になるが、どうなんだろうか。
BMC Anesthesiology 2013, 13:14 doi:10.1186/1471-2253-13-14 Published: 10 July 2013
・現在、全身麻酔の現場では、鎮痛薬、鎮静薬、筋弛緩薬を併用するバランス麻酔が、よく用いられる。レミフェンタニルはバランス麻酔で使用される標準的鎮痛薬で、術中患者の身体的ストレスを軽減するのに大いに貢献してきた。著者らは、タニケットを使った整形外科手術で異なる鎮痛用量を投与される 2 群で、ストレスホルモンを測定することによって、レミフェンタニルのストレス反応抑制作用を比較した。
・20 人の患者は、 2 群(各 10 人)に、無作為に分けられ、レミフェンタニル 0.25μg/kg/分+セボフルラン(A 群)か、レミフェンタニル 1.0μg/kg/分+セボフルラン(B 群)のいずれかで全身麻酔の維持を受けた。循環動態変化、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、コルチゾール、抗利尿ホルモン(ADH)、アドレナリン(Ad)、ノルアドレナリン(NAd)、ドーパミン(DOA)、インシュリン、血糖を、全身麻酔開始時点、タニケット開始 10 分後、タニケット解除直前と、10 分後に測定した。
・B 群の ACTH、コルチゾール、ADH、Ad、NAd レベルは、A 群よりも有意に低かった(ACTH とコルチゾール: p<0.01、ADH、Ad、NAd: p<0.05)。DOA、インシュリン、血糖には群間に有意差はなかった。
・高用量レミフェンタニル(1.0μg/kg/min)による麻酔管理は、術中タニケット・ペイン誘発性のストレスホルモン放出を抑制し、血行動態を安定させるのに有用であることが示唆された。
[!]:こんなに高用量を使用すると相当な血圧低下があるだろう。急性耐性とか痛覚過敏といった点が気になるが、どうなんだろうか。
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