区域麻酔は PACU 在室期間を短縮させるか?
Is Regional Anesthesia Associated With Reduced PACU Length of Stay?
Clinical Orthopaedics and Related ResearchR May 2014, Volume 472, Issue 5, pp 1427-1433 Corey JM, et al.
・麻酔後患者管理は、総手術医療のうちコストのかかる要素である。外来手術の場合には、複数の術式で、区域麻酔が麻酔回復室(PACU)の在室時間(LOS)を短縮するか、または完全にそれをバイパスできることが示されている。これは複雑症例が混在する大病院の場合には実証されていない。
・したがって、著者らは、三次医療教育大病院で入院手術と外来手術を受けた患者で、区域麻酔が PACU LOS の短縮と関連しているかどうかを調査した。二次調査の課題には、PACU LOS が長くなるリスク要因と、区域麻酔と全身麻酔の相互作用の可能性(PACU LOS に影響した可能性があるため)が含まれた。
・著者らは自施設で手術を受け、手術室退室直後に PACU に入室した患者について対応後ろ向き研究を行った。著者らは、2005 年 1 月 1 日~ 2013 年 1 月 1 日で、ある患者集団は全身麻酔の有無にかかわらず区域麻酔を受けたものと、他方の患者集団は区域麻酔を受けなかったもので分析した。著者らは、多変量コックス比例ハザードモデルを用いて、区域麻酔と PACU 退室までの時間との関連性を測定した。
・患者年齢、ASA-PS、手術時間といった可能性のある交絡変数で調整した(多変量解析を用いて)後、区域麻酔を受けた患者群と、受けなかった患者群との間で、PACU 退室までの時間に差はなかった。しかし、全身麻酔を受けた患者と比較した場合、区域麻酔は PACU LOS の短縮と関連していた。さらに、区域麻酔と全身麻酔との間には有意な修飾作用があった。区域麻酔と全身麻酔の両方を受けた患者は、全身麻酔だけを受けた患者よりも早期に退室できる可能性が高かった(ハザード比=1.50、95%信頼区間 1.46-1.55、P<0.001)。
・著者らは、三次医療大病院での任意の患者集団では、区域麻酔は PACU LOS の短縮とは独立しては関連付けられないが、全身麻酔と比較すると、区域麻酔の方が好ましいことを明らかにした。その差が臨床的に意義あるものなのか、どのような術式で最も顕著であるのかが、今後の前向き比較試験の合理的な課題である。
Clinical Orthopaedics and Related ResearchR May 2014, Volume 472, Issue 5, pp 1427-1433 Corey JM, et al.
・麻酔後患者管理は、総手術医療のうちコストのかかる要素である。外来手術の場合には、複数の術式で、区域麻酔が麻酔回復室(PACU)の在室時間(LOS)を短縮するか、または完全にそれをバイパスできることが示されている。これは複雑症例が混在する大病院の場合には実証されていない。
・したがって、著者らは、三次医療教育大病院で入院手術と外来手術を受けた患者で、区域麻酔が PACU LOS の短縮と関連しているかどうかを調査した。二次調査の課題には、PACU LOS が長くなるリスク要因と、区域麻酔と全身麻酔の相互作用の可能性(PACU LOS に影響した可能性があるため)が含まれた。
・著者らは自施設で手術を受け、手術室退室直後に PACU に入室した患者について対応後ろ向き研究を行った。著者らは、2005 年 1 月 1 日~ 2013 年 1 月 1 日で、ある患者集団は全身麻酔の有無にかかわらず区域麻酔を受けたものと、他方の患者集団は区域麻酔を受けなかったもので分析した。著者らは、多変量コックス比例ハザードモデルを用いて、区域麻酔と PACU 退室までの時間との関連性を測定した。
・患者年齢、ASA-PS、手術時間といった可能性のある交絡変数で調整した(多変量解析を用いて)後、区域麻酔を受けた患者群と、受けなかった患者群との間で、PACU 退室までの時間に差はなかった。しかし、全身麻酔を受けた患者と比較した場合、区域麻酔は PACU LOS の短縮と関連していた。さらに、区域麻酔と全身麻酔との間には有意な修飾作用があった。区域麻酔と全身麻酔の両方を受けた患者は、全身麻酔だけを受けた患者よりも早期に退室できる可能性が高かった(ハザード比=1.50、95%信頼区間 1.46-1.55、P<0.001)。
・著者らは、三次医療大病院での任意の患者集団では、区域麻酔は PACU LOS の短縮とは独立しては関連付けられないが、全身麻酔と比較すると、区域麻酔の方が好ましいことを明らかにした。その差が臨床的に意義あるものなのか、どのような術式で最も顕著であるのかが、今後の前向き比較試験の合理的な課題である。

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