■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2014-04-14




【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (b___) (p_______) : 体位

(2) (a________) : アルカローシス

(3) (t_______) (s____) : 朦朧状態

(4) (b____) (c____________) : 血中濃度

(5) (a_________) : 交代/交互


[解答]
(1)body position(2)alkalosis
(3)twilight state(4)blood concentration
(5)alternance


[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(心臓・血管) 以前にCABGを受けた患者が、心臓手術以外の手術を受ける場合、周術期心筋梗塞の危険性及び周術期心臓死の危険率は、どれくらいか?
1) 4倍 2) 2倍 3) ほぼ同様 4) 8倍 5) 15倍

[解説] 以前にCABGを受けた患者が、心臓手術以外の手術を受ける場合、周術期心筋梗塞の危険性(0~1.2%)及び周術期心臓死の危険率は低く(0.5~0.9%)、心筋梗塞の既往のない患者の場合と同様である。以前に受けた心臓手術が保護的作用をしている可能性はあるが、死亡率の低いことが以前のCABGの効果であるのか、CABGを乗切ったということが一種の「自然淘汰」であったのかは明らかではない。これに対し、CABGと心臓手術以外の手術を同時に施行した場合は、より高い死亡率を示している。


[正解] 3 [出典] 心臓手術の麻酔P6


【トラブル・シューティング】~麻酔緊急Vol.1p184

(出血)『手術中の急性大量出血への対処』

肝破裂による術中大量出血(約4時間の手術で16000mlの出血)の症例、腹部刺創により大量出血(16000ml)をきたしたRh陰性の症例 この2症例からの提言:�超緊急時にはABOおよびRh(D)型が適合していれば、交差試験は省略せざるを得ない。さらにRh陰性者へのRh陽性血輸血も抗D抗体陰性なら許容される �急速大量輸血時のルートには、内頚SG用シースと外頚静脈16Gが有用 �術野が汚染されていなければセルセーバーによる血液回収が極めて有効 �出血性ショック患者の麻酔にはケタミンが有用






【トラブル・シューティング】~麻酔緊急Vol.1p50

(術後管理)『手術終了後、急に舌が腫れてきた!』

口蓋形成術時の開口器による舌圧迫や、後頭下開頭腫瘍摘出術時の頚部前屈位でのバイトブロックによる舌圧迫→灌流障害=虚血→筋肉壊死→再灌流組織浮腫+リンパ液貯溜=著明な舌腫脹→気道閉塞→窒息が起こりうる。圧迫解除後数分~2時間以内に発生、急速に腫脹が増強、気道閉塞をきたす。CPK異常高値が特徴的。舌の圧迫が2~3時間以上続き舌腫脹の発生が疑われれば、術後完全覚醒させ、2時間は注意深い呼吸状態の観察が必要。特に長時間手術例では抜管せずに舌腫脹の有無をしばらく観察すべし。舌腫脹発生時、経鼻挿管、改善するまで鎮静下呼吸管理、舌マッサージ



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