■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2014-04-17




【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (s______________) (a_____) : 交感神経様作用

(2) (c__________) (e____) : 心原性浮腫

(3) (_________t) : 界面活性物質

(4) (_______s) : 透析

(5) (l________) : 声門痙攣


[解答]
(1)sympathomimetic action(2)cardiogenic edema
(3)surfactant(4)dialysis
(5)laryngism


[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(心臓・血管) 経胸壁心エコー法について正しいものはどれか。

ア:心臓超音波検査で、断層法とBモード法は同じものを指している。

イ:経胸壁心エコー法における被検者の体位は、検者の右側で左側仰臥位とする。

ウ:経胸壁心エコー法では、胸骨右縁からのアプローチが頻用される。

エ:経胸壁心エコー法では、胸骨上縁からのアプローチは坐位で行う。

オ:造影剤を負荷して行う心エコーを負荷心エコー法という。


[解説] 心臓超音波検査の基本となっているのは経胸壁心エコー法であり,断層法(Bモード法),Mモード法,ドプラ法であるが,装置の進歩およびディジタル化に伴う画質,感度の向上により経胸壁心エコー法,経食道心エコー法のみならず負荷心エコー法,造影剤によるコントラストエコー法などさまざまな検査法が行われるようになってきた.経胸壁心エコー法における被検者の体位は、検者の右側で左側仰臥位または半側仰臥位にし,胸骨左縁,心尖部,肋骨弓下からアプローチを行う.胸骨上縁からのアプローチは仰臥位で行う.しかし体位変換が困難な場合は仰臥位のままで検査を行う。


[正解] (ア)、(イ) [出典]



【問題3】(肝・腎・消化管) ウィルス性劇症肝炎のうちで最も予後がよいのはどれか?
1) E型 2) B型 3) C型 4) D型 5) A型

[解説] 劇症肝炎とは、肝炎のうち症状発現後8週以内に高度の肝機能障害に基づいて肝性昏睡�度以上の脳症をきたし、プロトロンビン時間40%以下を示すものである。そのうちには、発病後10日以内に脳症が発生する急性型と、11日以後に発生する亜急性型がある。劇症肝炎のうち、日本では80%以上がウィルスによるものであり、救命率は20~30%である。A型は予後が良好なことが多く、C型は予後不良例が多い。


[正解] 5 [出典] 内科レジデント実践マニュアルP165




【問題4】(呼吸) 血胸の場合の胸腔ドレナージの圧はどれくらいにするべきか?
1) -20cmH2O以上
3) -15~-20cmH2O
5) -10~-15cmH2O
2) -5~-10cmH2O
4) 陰圧で吸引する必要はない


[解説] 胸腔ドレナージの場合の吸引圧:自然気胸や粘稠度の低い滲出液では-5~-10cmH2O、血液では、-10~-15cmH2O、膿汁では-15~-25cmH2O(時に-30cmH2O)で吸引する。


[正解] 5 [出典] 研修医ノートp565

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