Q:動脈ライン確保と静脈ライン確保の場合の穿刺針の刺入角度の違いは?それはなぜ?
A:静脈ラインを確保しようとする場合、通常は体表面に存在する皮静脈を穿刺しようとする。皮静脈は、その名の通り皮膚直下に存在し、怒張している場合には皮膚面から少し盛り上がっていることさえある。
この血管を穿刺しようとするのだから、当然のことながら穿刺針は皮膚面との角度をできるだけ小さくして、皮膚とほぼ平行になるように穿刺針を進めることになる。
皮膚面との角度が大きいと、血管に対する圧迫力が強くなり、静脈は容易に押しつぶされてしまい、針が静脈の体表側の壁を貫いた途端に、今度は対側(深部側)の血管壁を貫いてしまう。せっかく血管に当たったのに、対側の血管壁を貫いてしまったのではカテーテルを留置することはできない。
これに対して、動脈は皮静脈よりも深部に存在し、かつ静脈よりも血管壁が硬くて厚いので、皮膚面とある程度の角度をつけて穿刺しないと、血管壁面で滑ってしまったり、針が動脈に辿り着くまでに針が皮下に埋もれてしまい、動脈内に留置できるカテーテル長が短くなってしまう。
また、動脈の場合は、針が皮膚面とある程度の角度があっても、静脈のように穿刺針による圧迫では容易には虚脱しない。
穿刺針が動脈にあたって血液の逆流が見られた後は、静脈留置針と同様に、できるだけ皮膚面と平行になるように寝かせた状態で、わずかに進めて、カテーテル先端が血管内に入った状態で、カテーテルだけを進める。
この血管を穿刺しようとするのだから、当然のことながら穿刺針は皮膚面との角度をできるだけ小さくして、皮膚とほぼ平行になるように穿刺針を進めることになる。
皮膚面との角度が大きいと、血管に対する圧迫力が強くなり、静脈は容易に押しつぶされてしまい、針が静脈の体表側の壁を貫いた途端に、今度は対側(深部側)の血管壁を貫いてしまう。せっかく血管に当たったのに、対側の血管壁を貫いてしまったのではカテーテルを留置することはできない。
これに対して、動脈は皮静脈よりも深部に存在し、かつ静脈よりも血管壁が硬くて厚いので、皮膚面とある程度の角度をつけて穿刺しないと、血管壁面で滑ってしまったり、針が動脈に辿り着くまでに針が皮下に埋もれてしまい、動脈内に留置できるカテーテル長が短くなってしまう。
また、動脈の場合は、針が皮膚面とある程度の角度があっても、静脈のように穿刺針による圧迫では容易には虚脱しない。
穿刺針が動脈にあたって血液の逆流が見られた後は、静脈留置針と同様に、できるだけ皮膚面と平行になるように寝かせた状態で、わずかに進めて、カテーテル先端が血管内に入った状態で、カテーテルだけを進める。
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