右鎖骨下静脈カテーテル挿入長のベッドサイドでの予測
Bedside prediction of right subclavian venous catheter insertion length
Rev. Bras. Anestesiol. vol.64 no.6 Campinas Nov./Dec. 2014
・本研究の目的は、右鎖骨下静脈(SCV)カテーテル挿入の深さは、SCV 挿入部位から同側鎖骨切痕までの直接距離(I-IC と記す)、SCV アーチの先端か、鎖骨を経由した(それぞれ、I-T-IC と I-C-IC と表記)距離によって信頼性高く予測できるかどうか評価することであった。
・合計 70 人の SCV カテーテル留置を検討した。超音波ガイド下 SCV カテーテル挿入後に各症例の I-IC、I-T-IC、I-C-IC 距離を測定した。挿入部位と同側鎖骨切痕間にある実際のカテーテル長(L と表現)は、胸部 X 線写真を使用して算出した。
・L は、I-T-IC、I-C-IC、I-IC 距離と、それぞれ、0.14±0.53、2.19±1.17、-0.45±0.68 cm だけ異なっていた。I-T-IC の平均距離が、平均 L に最も近かった(クラス内相関係数=0.89)。平均 I-IC は、L よりも有意に短かったのに対し、平均 I-C-IC は有意に長かった。線形回帰分析では、以下の予測式が得られた:予測 SCV カテーテル挿入長(cm)= -0.037+0.036×身長(cm)+0.903×IT-IC(cm)(調整 r2=0.64)。
・I-T-IC の距離が、右 SCV カテーテル留置に際しての最適挿入長の信頼できるベッドサイド予測因子である可能性がある。
[!]:本研究では、カテーテルの先端位置が気管分岐部(carina)レベルとなるような挿入長を最適としている。I-T-IC の距離とは、上図では黄色い線として描かれている。ちなみに I-IC 距離は赤い線、I-C-IC 距離は緑色の線として描かれている。
Rev. Bras. Anestesiol. vol.64 no.6 Campinas Nov./Dec. 2014
・本研究の目的は、右鎖骨下静脈(SCV)カテーテル挿入の深さは、SCV 挿入部位から同側鎖骨切痕までの直接距離(I-IC と記す)、SCV アーチの先端か、鎖骨を経由した(それぞれ、I-T-IC と I-C-IC と表記)距離によって信頼性高く予測できるかどうか評価することであった。
・合計 70 人の SCV カテーテル留置を検討した。超音波ガイド下 SCV カテーテル挿入後に各症例の I-IC、I-T-IC、I-C-IC 距離を測定した。挿入部位と同側鎖骨切痕間にある実際のカテーテル長(L と表現)は、胸部 X 線写真を使用して算出した。
・L は、I-T-IC、I-C-IC、I-IC 距離と、それぞれ、0.14±0.53、2.19±1.17、-0.45±0.68 cm だけ異なっていた。I-T-IC の平均距離が、平均 L に最も近かった(クラス内相関係数=0.89)。平均 I-IC は、L よりも有意に短かったのに対し、平均 I-C-IC は有意に長かった。線形回帰分析では、以下の予測式が得られた:予測 SCV カテーテル挿入長(cm)= -0.037+0.036×身長(cm)+0.903×IT-IC(cm)(調整 r2=0.64)。
・I-T-IC の距離が、右 SCV カテーテル留置に際しての最適挿入長の信頼できるベッドサイド予測因子である可能性がある。
[!]:本研究では、カテーテルの先端位置が気管分岐部(carina)レベルとなるような挿入長を最適としている。I-T-IC の距離とは、上図では黄色い線として描かれている。ちなみに I-IC 距離は赤い線、I-C-IC 距離は緑色の線として描かれている。
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