経皮的拡張式気管切開の合併症に及ぼすリアルタイム超音波ガイドの効果 - 傾向スコア分析
Impact of real-time ultrasound guidance on complications of percutaneous dilatational tracheostomy- a propensity score analysis.
Crit Care. 2015 Apr 29;19(1):198. [Epub ahead of print]
・最近の研究では、凝固障害、頸椎固定(CSI)、病的肥満などといった危険因子を有する患者を含めて、経皮的拡張式気管切開(PDT)時のリアルタイム超音波ガイド(RUSG)の実現可能性が実証された。RUSG の使用は、PDT の技術的正確さを改善することが示されているが、合併症の減少をもたらすかどうかは不明である。著者らの目的は、RUSG の術中使用が PDT の合併症の減少と関連しているかどうかを傾向スコア分析を用いて調査することであった。
・本研究では、神経集中治療室で 8 年間で実施された全ての PDT をレビューした。PDTは、通常は、担当集中治療専門医の指導の下で研修医によって行われた。気管支鏡ガイダンスは、全ての処置で使用され、主治医の判断で RUSG を追加した。RUSG は、気管チューブ抜去をガイド、気管穿刺をガイド、ガイドワイヤの気管刺入レベルを同定、両側の肺のスライドを確認するために使用した。主要転帰は、特に、出血、感染症、気道喪失、処置を完了できないこと、再処置の必要性、肉芽腫、早期滑脱などといった、事前定義された合併症の複合とした。傾向スコア分析を使用して、同様の共変量プロフィールを有する患者群内で、RUSG を使用しないことと有害転帰の確率との関係を確認した。考慮した共変量は、年齢、性別、体格指数、診断名、APACHE-2 スコア、気管切開のタイミング、呼気終末陽圧と、凝固障害、CSI、以前の気管切開などの危険因子の存在であった。
・合計 200 人の患者が、指定期間中に PDT を受け、107 人が RUSG を使用した。PDT の危険因子は、63 人(32%)に存在した。RUSG なしの群では 9 件の合併症があった:出血(n=4)、換気不能や滑脱に関連した再処置の必要性(n=3)、症候性肉芽種(n=2)。RUSG 群では 1 件の合併症があった(早期滑脱)。RUSG を実施した患者が有害転帰を有するオッズは、傾向スコア四分位数を固定して保持しつつ、標準的方法を受ける患者よりも有意に低かった(OR 0.08、95%CI 0.009-0.811、P=0.032)。
・経皮的拡張式気管切開時にリアルタイム超音波ガイドの使用は、手技に関連する合併症の有意な減少と関連していた。
[!]:経皮気管切開には、ファイバーとエコーの両方のガイドを併用することで、合併症を減少できると。
Crit Care. 2015 Apr 29;19(1):198. [Epub ahead of print]
・最近の研究では、凝固障害、頸椎固定(CSI)、病的肥満などといった危険因子を有する患者を含めて、経皮的拡張式気管切開(PDT)時のリアルタイム超音波ガイド(RUSG)の実現可能性が実証された。RUSG の使用は、PDT の技術的正確さを改善することが示されているが、合併症の減少をもたらすかどうかは不明である。著者らの目的は、RUSG の術中使用が PDT の合併症の減少と関連しているかどうかを傾向スコア分析を用いて調査することであった。
・本研究では、神経集中治療室で 8 年間で実施された全ての PDT をレビューした。PDTは、通常は、担当集中治療専門医の指導の下で研修医によって行われた。気管支鏡ガイダンスは、全ての処置で使用され、主治医の判断で RUSG を追加した。RUSG は、気管チューブ抜去をガイド、気管穿刺をガイド、ガイドワイヤの気管刺入レベルを同定、両側の肺のスライドを確認するために使用した。主要転帰は、特に、出血、感染症、気道喪失、処置を完了できないこと、再処置の必要性、肉芽腫、早期滑脱などといった、事前定義された合併症の複合とした。傾向スコア分析を使用して、同様の共変量プロフィールを有する患者群内で、RUSG を使用しないことと有害転帰の確率との関係を確認した。考慮した共変量は、年齢、性別、体格指数、診断名、APACHE-2 スコア、気管切開のタイミング、呼気終末陽圧と、凝固障害、CSI、以前の気管切開などの危険因子の存在であった。
・合計 200 人の患者が、指定期間中に PDT を受け、107 人が RUSG を使用した。PDT の危険因子は、63 人(32%)に存在した。RUSG なしの群では 9 件の合併症があった:出血(n=4)、換気不能や滑脱に関連した再処置の必要性(n=3)、症候性肉芽種(n=2)。RUSG 群では 1 件の合併症があった(早期滑脱)。RUSG を実施した患者が有害転帰を有するオッズは、傾向スコア四分位数を固定して保持しつつ、標準的方法を受ける患者よりも有意に低かった(OR 0.08、95%CI 0.009-0.811、P=0.032)。
・経皮的拡張式気管切開時にリアルタイム超音波ガイドの使用は、手技に関連する合併症の有意な減少と関連していた。
[!]:経皮気管切開には、ファイバーとエコーの両方のガイドを併用することで、合併症を減少できると。

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