最適な中心静脈カテーテル先端位置決めに際しての大静脈心房接合部を特定するための椎体単位の使用

Use of vertebral body units to locate the cavoatrial junction for optimum central venous catheter tip positioning.
Br J Anaesth. 2015 Aug;115(2):252-7. doi: 10.1093/bja/aev218.

・中心静脈カテーテル(CVC)留置は、臨床診療において重要な役割を果たしている。しかし、CVC 先端部の最適位置は依然として議論のある問題である。本研究の目的は、気管分岐部をランドマークとして使用して、胸部 X 線撮影(CXR)に基づいて、CVC 先端を最適な位置に留置するに際して、大静脈心房接合部(CAJ)の位置を特定するするために、椎体ユニット(VBU)の使用を評価することであった。

・冠状コンピュータ断層血管造影(CTA)と CXR を受けた 524 人の患者が含まれた。CAJ の位置は、VBU を用いて同定され、気管分岐部をランドマークとして CAJ の位置を特定する際の VBU の有効性を、重回帰分析を用いて分析した。VBU は、椎間板領域を含む隣接する椎体間の距離と定義した。

・気管分岐部から上 CAJ までの距離の平均(SD)は、CTA 上では 54.3(9.7)mm で、気管分岐部での VBU の平均距離は CTA 上 21.4(1.7)mm、CXR 上で 22.6(2.1)mmであった。平均 CAJ 位置は、CTA 上では、気管分岐部の下方 2.5 VBU、CXR 上で 2.4 VBU 下方であり、95% 一致限界は -0.6~ +0.3 であった。

・気管分岐部に関連して CVC 先端位置は、体内尺度として胸椎を使用して表現することができ、成人の CAJ 位置は気管分岐部の 2.4 VBU 下方にあると確実に推定できた。

[!]:CAJ は上大静脈と心房の接合部で、胸部写真上では、右第 1 弓と第 2 弓の接点であり、カテーテル先端位置がこれよりも頭側に位置するように留置する。

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