1995 年から 2012 年までのデンマークでのアナフィラキシーショック患者の入院率と予後

Hospitalization rates and prognosis of patients with anaphylactic shock in Denmark from 1995 through 2012.
J Allergy Clin Immunol. 2015 Dec 12. pii: S0091-6749(15)01633-4. doi: 10.1016/j.jaci.2015.10.027. [Epub ahead of print]

・アナフィラキシーショック(AS)は、急性の、生命を脅かす可能性のある過敏反応である。AS の入院率と予後の変化についての集団ベースのデータは限られている。著者らは、1995 年から 2012 年までのデンマークでの、集中治療室(ICU)へ入室となった AS 患者の割合、AS の予後、AS の入院率の時間的推移を検討しようとした。

・著者らは、デンマーク全国患者登録とデンマーク市民登録システムを使用して、1995 年から 2012 年まで(累積人口 7.1万人)デンマークにおける集団ベースのコホート研究を実施した。評価項目には、初めての AS 入院割合の時間推移、ICU に入室となった割合、全体と年で層別化した 30 日死亡率が含まれた。

・著者らは、103747997 人年の観測時間中に、AS で初めて入院となった 6707 人の患者を含めた。平均の AS 入院率は、10 万人年あたり 64.6(95%CI、63.1-66.2)であった。1995 年から 2012 年まで、年間 AS 入院率は、2 倍以上に増加した(割合の比、2.6; 95%CI、2.2-3.0).。しかし、小児の年間入院率 10 倍増加した(割合の比、10.75、95%CI、5.59-20.67)。入院後 30 日以内に死亡したのは、患者のわずか 0.7%(50 人の死亡)であり、ほとんどの致死的 AS 症例は、年齢 30 歳以上の患者で発生している。2005-2012 年の期間中、AS で入院した患者の 14.5% は ICU に入室となった。

・AS の入院率は 1995 年から 2012 年まで増加した。しかしながら、30 日死亡率は 1% 未満であった。

[!]:小児にアレルギーが増えているのは、衛生環境が整って抗原への暴露が遅れるからだという「衛生仮説」があるが、アナフィラキシーも同様なのだろう。

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