クラッシュ導入で最近やってる小技:「1シリンジ混注・押し入れ法」
通常の「ラピッド」でやる時と「クラッシュ」でやる時とで、導入に使用する薬剤は同じなんだが、投与の順番とかタイミングが当然違ってくる。
昔々は、麻酔導入はサイアミラールとサクシンだけという時代もあった。しかし、昨今は喉頭展開、気管挿管時の侵害刺激に対してフェンタニルやレミフェンタニルを併用するのが一般化しているだろう。
また、鎮静剤はプロポフォール、筋弛緩剤はロクロニウム、どちらも投与時に血管痛があるから、この血管痛を抑制・予防する目的でキシロカインを併用することもルーチン化しているのではないだろうか。
ということで、個人的には通常、プロポフォール、ロクロニウム、フェンタニル、キシロカインの 4 薬剤を使用して麻酔導入を行っている。
このうち、最も効果発現が遅いのがフェンタニルで 3 分程度かかる。一方、プロポフォール、ロクロニウムは、同じく 1~1.5 分程度で効果発現するから、通常は、麻酔マスクを当てて前酸素化を開始すると同時に、フェンタニルを投与しておき、十分な前酸素化が終了した時点で、残りの薬剤を使用することになる。
さらにクラッシュの場合には、薬剤投与から気管挿管までの時間に正確を期するために、別のシリンジを使用して、ライン死腔量に相当する輸液剤を押入れることも多いだろう。
とすれば、フェンタニル投与後の、「いざ、出陣!」という時には、
1.キシロカインで血管痛を予防
2.プポロポフォールで鎮静
3.ロクロニウムで筋弛緩
4、押し入れシリンジで薬液を押し入れ
という 4 つのステップを rapid sequence 行わなくてはいけない。つまり、4 つのシリンジを三方活栓に「接続して注入、はずす」という操作を短時間に何度も繰り返すことになる。これは、何とも煩雑である。そこで考えたのが今回の小技:「1シリンジ混注、押し入れ法」である。
クラッシュ導入の場合には、フェンタニル以外の導入に必要なプロポフォールとロクロニウム、さらにキシロカイン 1mg/kg を 20mL のシリンジに予め混合して調合しておくのである。
フェンタニルの効果が発現し、十分な前酸素化が終了した時点で、この 3 薬剤が混合された 20mL シリンジを使用して、一気に鎮静剤と筋弛緩剤(とキシロカイン)を注入し、さらに、同じシリンジを使用して、ライン死腔量に相当する輸液剤を押入れしてからタイマーをオンにする。
予め必要な薬液を混合しておくという若干の手間はいるが、「いざ、出陣!」時は非常にシンプルである。同じシリンジを付けたままで、「薬液注入→輸液剤の押入れ」だけである。
クラッシュ導入時の「1シリンジ混注・押し入れ法」、皆さんもやって見てください。
昔々は、麻酔導入はサイアミラールとサクシンだけという時代もあった。しかし、昨今は喉頭展開、気管挿管時の侵害刺激に対してフェンタニルやレミフェンタニルを併用するのが一般化しているだろう。
また、鎮静剤はプロポフォール、筋弛緩剤はロクロニウム、どちらも投与時に血管痛があるから、この血管痛を抑制・予防する目的でキシロカインを併用することもルーチン化しているのではないだろうか。
ということで、個人的には通常、プロポフォール、ロクロニウム、フェンタニル、キシロカインの 4 薬剤を使用して麻酔導入を行っている。
このうち、最も効果発現が遅いのがフェンタニルで 3 分程度かかる。一方、プロポフォール、ロクロニウムは、同じく 1~1.5 分程度で効果発現するから、通常は、麻酔マスクを当てて前酸素化を開始すると同時に、フェンタニルを投与しておき、十分な前酸素化が終了した時点で、残りの薬剤を使用することになる。
さらにクラッシュの場合には、薬剤投与から気管挿管までの時間に正確を期するために、別のシリンジを使用して、ライン死腔量に相当する輸液剤を押入れることも多いだろう。
とすれば、フェンタニル投与後の、「いざ、出陣!」という時には、
1.キシロカインで血管痛を予防
2.プポロポフォールで鎮静
3.ロクロニウムで筋弛緩
4、押し入れシリンジで薬液を押し入れ
という 4 つのステップを rapid sequence 行わなくてはいけない。つまり、4 つのシリンジを三方活栓に「接続して注入、はずす」という操作を短時間に何度も繰り返すことになる。これは、何とも煩雑である。そこで考えたのが今回の小技:「1シリンジ混注、押し入れ法」である。
クラッシュ導入の場合には、フェンタニル以外の導入に必要なプロポフォールとロクロニウム、さらにキシロカイン 1mg/kg を 20mL のシリンジに予め混合して調合しておくのである。
フェンタニルの効果が発現し、十分な前酸素化が終了した時点で、この 3 薬剤が混合された 20mL シリンジを使用して、一気に鎮静剤と筋弛緩剤(とキシロカイン)を注入し、さらに、同じシリンジを使用して、ライン死腔量に相当する輸液剤を押入れしてからタイマーをオンにする。
予め必要な薬液を混合しておくという若干の手間はいるが、「いざ、出陣!」時は非常にシンプルである。同じシリンジを付けたままで、「薬液注入→輸液剤の押入れ」だけである。
クラッシュ導入時の「1シリンジ混注・押し入れ法」、皆さんもやって見てください。

この記事へのコメント