卵巣温存子宮摘出術を受ける女性における心血管リスク因子と疾患
Cardiovascular risk factors and diseases in women undergoing hysterectomy with ovarian conservation.
Menopause. 2016 Feb;23(2):121-8. doi: 10.1097/GME.0000000000000506.
・本研究では、症例対照デザインを使用して、既存の心血管危険因子と心血管疾患、および両側卵巣温存子宮摘出術との関連付けを調査することを目的としする。
・ロチェスター疫学プロジェクトの記録連携システムを使用して、著者らは 1965 年 1 月 1 日から 2002 年 12 月 31 日までに卵巣温存子宮摘出術を受けた、ミネソタ州全オルムステッド郡の女性を同定した。各症例は郡に居住し、登録日付前に子宮摘出または卵巣摘出術を受けておらず、無作為に選択した女性を年齢で一致させた(±1 歳)。電子コードを用いて、心血管危険因子(糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満、メタボリックシンドローム、多嚢胞性卵巣症候群)と、登録日前に発生した心血管疾患(冠動脈疾患、うっ血性心不全、心筋梗塞、脳梗塞)を同定した。分析は、子宮摘出時の年齢と外科手術適用によって層別化した。
・試験期間中、3816 人の女性が良性疾患に対するの適応で、卵巣温存子宮摘出術を施行された。単変量解析では、既存の高脂血症、肥満、メタボリックシンドロームは、対照群よりも症例群で有意に多かった。多変量解析でも依然として、肥満が全体的に、ほぼ全年齢層で、全適応症に渡って関連していた。脳梗塞は、年齢 36 歳未満の女性では対照群よりも症例群の方が有意に多くみられた。年齢 50 歳以上の女性では、うっ血性心不全と脳梗塞は、対照群よりも症例群の方が頻度が少なかった。
・卵巣温存子宮摘出術は、心血管危険因子、特に肥満に関連している。肥満は、子宮摘出術につながる根本的な婦人科的状態の要因となっている可能性がある。しかしながら、外科的選択も一因している可能性がある。
Menopause. 2016 Feb;23(2):121-8. doi: 10.1097/GME.0000000000000506.
・本研究では、症例対照デザインを使用して、既存の心血管危険因子と心血管疾患、および両側卵巣温存子宮摘出術との関連付けを調査することを目的としする。
・ロチェスター疫学プロジェクトの記録連携システムを使用して、著者らは 1965 年 1 月 1 日から 2002 年 12 月 31 日までに卵巣温存子宮摘出術を受けた、ミネソタ州全オルムステッド郡の女性を同定した。各症例は郡に居住し、登録日付前に子宮摘出または卵巣摘出術を受けておらず、無作為に選択した女性を年齢で一致させた(±1 歳)。電子コードを用いて、心血管危険因子(糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満、メタボリックシンドローム、多嚢胞性卵巣症候群)と、登録日前に発生した心血管疾患(冠動脈疾患、うっ血性心不全、心筋梗塞、脳梗塞)を同定した。分析は、子宮摘出時の年齢と外科手術適用によって層別化した。
・試験期間中、3816 人の女性が良性疾患に対するの適応で、卵巣温存子宮摘出術を施行された。単変量解析では、既存の高脂血症、肥満、メタボリックシンドロームは、対照群よりも症例群で有意に多かった。多変量解析でも依然として、肥満が全体的に、ほぼ全年齢層で、全適応症に渡って関連していた。脳梗塞は、年齢 36 歳未満の女性では対照群よりも症例群の方が有意に多くみられた。年齢 50 歳以上の女性では、うっ血性心不全と脳梗塞は、対照群よりも症例群の方が頻度が少なかった。
・卵巣温存子宮摘出術は、心血管危険因子、特に肥満に関連している。肥満は、子宮摘出術につながる根本的な婦人科的状態の要因となっている可能性がある。しかしながら、外科的選択も一因している可能性がある。
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