直視下回旋腱板手術に際しての持続鎖骨上と斜角筋間腕神経叢ブロックを比較した無作為化比較試験
A randomised controlled trial comparing continuous supraclavicular and interscalene brachial plexus blockade for open rotator cuff surgery.
Anaesthesia. 2016 Mar 8. doi: 10.1111/anae.13419. [Epub ahead of print]
・持続斜角筋間ブロックは、術後疼痛コントロールのための承認された方法であるが、それは片側横隔膜不全麻痺を引き起こす可能性がある。本研究では、持続鎖骨上ブロックが持続斜角筋間ブロックに匹敵する術後鎮痛を提供し、片側横隔膜麻痺の発生率を減少させるかどうかを調査することを目的とした。
・直視下回旋腱板修復術を予定された患者は、無作為に持続斜角筋間(N=38)か、または鎖骨上ブロック(N=37)を受けるように割り当てられた。参加者と評価する臨床医の双方が群の割り当てを知らされた。主要評価項目は、術後 24 時間の平均疼痛強度であった。
・24 時間時点での術後の平均(SD)疼痛スコアは、鎖骨上群と斜角筋間群で同等であった(それぞれ 2.57(1.71) vs 2.84(1.75)、P=0.478)。麻酔回復室入室 1 時間後と術後 24 時間の時点では、完全または部分的片側横隔膜麻痺の発生率は、鎖骨上群の方が低かった[それぞれ、25(68%) vs 38(100%)、P=0.001 と 14(38%) vs 27(71%)、P=0.008]。
・持続鎖骨上ブロックは、手術後 24 時間にわたって、斜角筋間ブロックと比較して同程度の鎮痛を提供し、完全または部分的片側横隔膜麻痺の発生率が低い。
[!]:鎖骨上でも結構な頻度で横隔膜麻痺が起こるんだな。
Anaesthesia. 2016 Mar 8. doi: 10.1111/anae.13419. [Epub ahead of print]
・持続斜角筋間ブロックは、術後疼痛コントロールのための承認された方法であるが、それは片側横隔膜不全麻痺を引き起こす可能性がある。本研究では、持続鎖骨上ブロックが持続斜角筋間ブロックに匹敵する術後鎮痛を提供し、片側横隔膜麻痺の発生率を減少させるかどうかを調査することを目的とした。
・直視下回旋腱板修復術を予定された患者は、無作為に持続斜角筋間(N=38)か、または鎖骨上ブロック(N=37)を受けるように割り当てられた。参加者と評価する臨床医の双方が群の割り当てを知らされた。主要評価項目は、術後 24 時間の平均疼痛強度であった。
・24 時間時点での術後の平均(SD)疼痛スコアは、鎖骨上群と斜角筋間群で同等であった(それぞれ 2.57(1.71) vs 2.84(1.75)、P=0.478)。麻酔回復室入室 1 時間後と術後 24 時間の時点では、完全または部分的片側横隔膜麻痺の発生率は、鎖骨上群の方が低かった[それぞれ、25(68%) vs 38(100%)、P=0.001 と 14(38%) vs 27(71%)、P=0.008]。
・持続鎖骨上ブロックは、手術後 24 時間にわたって、斜角筋間ブロックと比較して同程度の鎮痛を提供し、完全または部分的片側横隔膜麻痺の発生率が低い。
[!]:鎖骨上でも結構な頻度で横隔膜麻痺が起こるんだな。
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