全身麻酔で人工呼吸を受ける患者での駆動圧と術後肺合併症発症との関連性:メタ分析
Association between driving pressure and development of postoperative pulmonary complications in patients undergoing mechanical ventilation for general anaesthesia: a meta-analysis of individual patient data
The Lancet Respiratory Medic Volume 4, No. 4, p272?280, April 2016
・低一回換気量や高レベルの呼気終末陽圧(PEEP)を用いた保護的機械換気戦略は、手術を受けた患者の転帰を改善する。駆動圧は、プラトー圧と呼気終末陽圧レベルとの差であるが、その役割は知られていない。著者らは、術中換気時の一回換気量、PEEP レベル、駆動圧と、術後肺合併症発症との関連性を調査した。
・著者らは、2015 年 7 月 30 日までに公開された手術に際しての全身麻酔時に保護的換気の無作為対照試験から得た個々の患者データのメタアナリシスを行った。主要評価項目は、術後肺合併症(術後肺障害、肺感染症、圧外傷)の発症だった。
・著者らは 2250 人の患者を含む 17 の無作為化比較試験からのデータを含めた。多変量解析では、駆動圧は術後肺合併症の発症と関連していることを示唆した(駆動圧 1 単位の増加当たりのオッズ比[OR] 1.16、95%CI 1.13-1.19、P<0.0001)のに対して、著者らは一回換気量(1.05、0.98-1.13、P=0.179)にはなんら関連性を検出しなかった、PEEP は、多変量解析に含めることを保証する単変量解析で十分に大きな効果を有していなかった。メディエーター分析では、駆動圧が、肺合併症発症に及ぼす保護換気の効果の唯一の有意なメディエータ(p=0.027)であった。低一回換気量換気時に低 PEEP と高 PEEP とを比べた 2 件の研究では、駆動圧の??増加をもたらす PEEP レベルの増加は、術後肺合併症の増加と関連していた(OR 3.11、95%CI 1.39- 6.96、p=0.006)。
・手術を受ける患者では、術中高い駆動圧と、駆動圧増加をもたらす PEEP レベルの変化は、術後肺合併症の増加と関連している。しかし、これらの知見を確認するためには、駆動圧に基づいた換気と通常ケアとを比較する無作為化対照試験が必要である。
[!]:保護的換気の要は、駆動圧=プラトー圧と呼気終末陽圧レベルとの差を低く保つことかもしれない。
The Lancet Respiratory Medic Volume 4, No. 4, p272?280, April 2016
・低一回換気量や高レベルの呼気終末陽圧(PEEP)を用いた保護的機械換気戦略は、手術を受けた患者の転帰を改善する。駆動圧は、プラトー圧と呼気終末陽圧レベルとの差であるが、その役割は知られていない。著者らは、術中換気時の一回換気量、PEEP レベル、駆動圧と、術後肺合併症発症との関連性を調査した。
・著者らは、2015 年 7 月 30 日までに公開された手術に際しての全身麻酔時に保護的換気の無作為対照試験から得た個々の患者データのメタアナリシスを行った。主要評価項目は、術後肺合併症(術後肺障害、肺感染症、圧外傷)の発症だった。
・著者らは 2250 人の患者を含む 17 の無作為化比較試験からのデータを含めた。多変量解析では、駆動圧は術後肺合併症の発症と関連していることを示唆した(駆動圧 1 単位の増加当たりのオッズ比[OR] 1.16、95%CI 1.13-1.19、P<0.0001)のに対して、著者らは一回換気量(1.05、0.98-1.13、P=0.179)にはなんら関連性を検出しなかった、PEEP は、多変量解析に含めることを保証する単変量解析で十分に大きな効果を有していなかった。メディエーター分析では、駆動圧が、肺合併症発症に及ぼす保護換気の効果の唯一の有意なメディエータ(p=0.027)であった。低一回換気量換気時に低 PEEP と高 PEEP とを比べた 2 件の研究では、駆動圧の??増加をもたらす PEEP レベルの増加は、術後肺合併症の増加と関連していた(OR 3.11、95%CI 1.39- 6.96、p=0.006)。
・手術を受ける患者では、術中高い駆動圧と、駆動圧増加をもたらす PEEP レベルの変化は、術後肺合併症の増加と関連している。しかし、これらの知見を確認するためには、駆動圧に基づいた換気と通常ケアとを比較する無作為化対照試験が必要である。
[!]:保護的換気の要は、駆動圧=プラトー圧と呼気終末陽圧レベルとの差を低く保つことかもしれない。
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