気管チューブカフ圧の評価:教育は触診法を改善するが、安全性を保証するものではない

Endotracheal Tube Cuff Pressure Assessment: Education May Improve but not Guarantee the Safety of Palpation Technique.
Anesth Pain Med. 2015 Jun 22;5(3):e16163. doi: 10.5812/aapm.5(3)2015.16163. eCollection 2015.

・気管内チューブのカフ圧(ETCP)は 20~30cm H2O の範囲に維持されるべきである。以前の研究では、パイロットバルーンの触診による ETCP 評価は、過剰注入や過少注入する結果となり、気管壁損傷や誤嚥といったその後の合併症をきたすことが示唆されている。今回の研究は、安全な圧限界内に気管チューブカフ(ETT)に注入する麻酔科人員の能力に及ぼす in vitro 教育プログラムの効果を評価することであった。

・調査には、in vitro 教育的介入の前と 2 週間後に、挿管患者で 2 回の一連の ETCP 盲式測定が含まれた。in vitro 教育プログラムには 2 つの別々の試験が含まれた。麻酔科人員は、気管モデルに挿入された ETT カフに、通常の彼らの注入法を用いてエアを注入するよう依頼された。同様のセッションで、異なる圧値の 6 本の ETT は、参加者によって検証され、ETCP の推定値を記録した。in vitro 評価の後に、参加者は、in vitro ETCP の真の圧値を知らされて、圧力計で検証しながら in vitro パイロットバルーンの触診によって彼らの指先を訓練することができた。

・in vitro 調査後の平均 ETCP は介入前の 平均 ETCP よりも有意に低かった(45±13 vs 51±15cmH2O、P=0.002)。測定値が安全な圧限界以内であった割合は、in vitro での教育後に有意に改善した(24.2% vs 39.7%、P=0.002)。

・標準的な術中モニタリングとしての圧力計の使用に加えて、推定法の導入による教育プログラムの実践は、診療の安全性を向上させるだろう。

[!]:確かに練習すれば触診能力は向上するだろうが、時間が経つと能力は低下してしまうだろうし、再現性というか精度は、10mL シリンジ法の方がはるかに優っているだろう。

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