重症熱傷小児で、プロプラノロールは、心係数を減少させるが、末梢循環に悪影響を及ぼさない

Propranolol Reduces Cardiac Index But does not Adversely Affect Peripheral Perfusion in Severely Burned Children.
Shock. 2016 Nov;46(5):486-491.

・本研究の目的は、熱傷小児で、PiCCO システムを使用して評価した血行動態パラメータに及ぼすプロプラノロールの効果を定量化することであった。

・著者らは、プロプラノロール(4mg/kg/日)か、または偽薬(対照)のいずれかを投与されるよう無作為化された患者から得た血行動態データを分析した。これは前向き無作為化比較試験として開始された。評価項目はは、心係数(CI)、%予測心拍数(%HR)、平均動脈圧(MAP)、%予測 1 回拍出量(%SV)、レートプレッシャプロダクト(RPP)、心仕事量(CW)、全身血管抵抗指数(SVRI)、肺血管外水分量指数(EVLWI)、動脈血液ガス、乳酸アシドーシス症状、死亡率であった。混合多重線形回帰を適用し、95% 信頼レベルを推定した。

・121 人の熱傷小児(対照群 n=62、プロプラノロール群、n=59)が分析された。人口統計、EVLWI、SVRI、%SV、動脈血ガス、デンバー 2 外傷後臓器不全スコア、乳酸アシドーシスの発生率、死亡率は両群とも同様であった。 %予測 HR、MAP、CI、CW、RPP は、プロプラノロール投与群の方が有意に減少した(P<0.01)。

・重度熱傷小児で、プロプラノロールは、CI と MAP を減少させることによって、心原性のストレスを有意に軽減する。しかし、末梢酸素運搬は減少せず、乳酸アシドーシス、ならびに臓器不全の発生は、プロプラノロール治療を受けた患者群で高くなかった。

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