Q:ロクロニウムの追加・維持投与はどうするか?
ロクロニウムの追加投与のタイミングは、手術症例の筋弛緩の必要度に応じて異なる。
<手術術式と望ましい筋弛緩深度> 私個人の目安
・下腹部手術:TOF≦2
・上腹部手術:TOF≦1
・腹腔鏡手術:TOF≦0
・後腹膜鏡手術:PTC≦5
【間欠投与する場合】
・原則的には、筋弛緩モニターを見ながら、TOF カウントが上記範囲となるように、0.1~0.2mg/kg の追加投与を行う。
【持続投与する場合】
・通常は、挿管量として 0.6mg/kg を用いた場合、30 分前後(T1 が 5 % に回復してくる)で、このタイミングで維持投与を開始する。
・通常の維持投与量は、添付文書は、7μg/kg/分 とある。しかし、この投与量はベースの麻酔法を考慮していない投与量である。実際には、ベースの麻酔が、デスフルラン/セボフルランによる吸入麻酔か、プロポフォールによる静脈麻酔かで維持投与量はかなり異なっており、ベース麻酔が吸入麻酔の場合には、吸入麻酔自体の筋弛緩作用のため、ロクロニウムの維持投与量は、静脈麻酔の 1/2~2/3 程度となる。
・プロポフォールによる静脈麻酔時には,成人で約 7μg/kg/min で持続投与を開始するが、セボフルラン麻酔時には約 5μg/kg/min で維持投与を開始する。
・間欠投与の場合と同様に、筋弛緩モニターを見ながら、TOF カウントが上記範囲となるように、持続投与量を調節する。
・私個人的には、ロクロニウム (10mg/mL)を生食で 2 倍希釈した溶液(5mg/mL)を、10mL シリンジに入れて、シリンジポンプを使用して投与している。
・筋弛緩が足りない場合は、1mL(=5mg)を早送りし、維持投与量を 0.5mL/時アップする。
・筋弛緩が深すぎる場合は、維持投与量を、0.5mL/時ずつダウンする。
持続投与する場合や、患者の肝腎機能が低下していたり、肥満がある場合は、筋弛緩モニターを必ず使用することにしている。
<関連記事>
Q:TOF とは? どう評価するのか?
Q:筋弛緩モニターの PTC とは何か?
<手術術式と望ましい筋弛緩深度> 私個人の目安
・下腹部手術:TOF≦2
・上腹部手術:TOF≦1
・腹腔鏡手術:TOF≦0
・後腹膜鏡手術:PTC≦5
【間欠投与する場合】
・原則的には、筋弛緩モニターを見ながら、TOF カウントが上記範囲となるように、0.1~0.2mg/kg の追加投与を行う。
【持続投与する場合】
・通常は、挿管量として 0.6mg/kg を用いた場合、30 分前後(T1 が 5 % に回復してくる)で、このタイミングで維持投与を開始する。
・通常の維持投与量は、添付文書は、7μg/kg/分 とある。しかし、この投与量はベースの麻酔法を考慮していない投与量である。実際には、ベースの麻酔が、デスフルラン/セボフルランによる吸入麻酔か、プロポフォールによる静脈麻酔かで維持投与量はかなり異なっており、ベース麻酔が吸入麻酔の場合には、吸入麻酔自体の筋弛緩作用のため、ロクロニウムの維持投与量は、静脈麻酔の 1/2~2/3 程度となる。
・プロポフォールによる静脈麻酔時には,成人で約 7μg/kg/min で持続投与を開始するが、セボフルラン麻酔時には約 5μg/kg/min で維持投与を開始する。
・間欠投与の場合と同様に、筋弛緩モニターを見ながら、TOF カウントが上記範囲となるように、持続投与量を調節する。
・私個人的には、ロクロニウム (10mg/mL)を生食で 2 倍希釈した溶液(5mg/mL)を、10mL シリンジに入れて、シリンジポンプを使用して投与している。
・筋弛緩が足りない場合は、1mL(=5mg)を早送りし、維持投与量を 0.5mL/時アップする。
・筋弛緩が深すぎる場合は、維持投与量を、0.5mL/時ずつダウンする。
持続投与する場合や、患者の肝腎機能が低下していたり、肥満がある場合は、筋弛緩モニターを必ず使用することにしている。
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