プロポフォール鎮静は、自発呼吸患者の横隔膜活動を減少させる:超音波での評価
・横隔膜は人の最も重要な呼吸筋であり、正常被験者で吸気量と横隔膜運動との密接な関係により、超音波を使用して自発呼吸および鎮静薬注入時の横隔膜活動が研究されている。
・深いプロポフォール鎮静下で診断的処置を受ける合計 36 人の患者を研究した。超音波測定には、以下が含まれた:横隔膜肥厚吸気終末(TEI)および呼気終末(TEE)。様々な時点(ベース T0、プロポフォール注入時 T1、覚醒時 T2)で、横隔膜肥厚分画(DTF)を[(TEI-TEE)/ TEE] から計算した。酸素を 4L/分で投与し、酸素飽和度(SpO2)、呼気終末 CO2(EtCO2)、および呼吸数(RR)を記録した。
・プロポフォール注入中(T0 vs T1)に TEI と TEE はそれぞれ 26.7% と 17.4% 減少し(P<0.001)、T2 で急速に回復した(22.7% と 15.8%)。処置終了時(T0 vs T2)に、TEI は有意に低下したままであった(10%、P<0.001)が、TEE は完全に回復した。DTF は T1 で 56.7% 減少した(P<0.001)が、T2 では 76.9% 増加した(P=0.001)。覚醒後の回復(T0 vs T2)はベースライン値に達しておらず、23.4% の差があった(P<0.001)。 SpO2 は 96% 超で、EtCO2 は 43mmHg 未満のままで、酸素飽和度低下のエピソードは観察されなかった。
・本研究は、深いプロポフォール鎮静が健康患者の筋肉活動に影響することを示した。鎮静中に横隔膜筋力は低下したが、SpO2 に臨床的に意義のある効果はなかった。本研究はまた、超音波が正常な臨床処置中の横隔膜活動を測定するのに適していることを確認した。
[!]:カプノメータやパルスオキシメータでは検出できないレベルの呼吸抑制がエコーで検出できるかもしれないか~。なるほど。.
【出典】
Propofol sedation reduces diaphragm activity in spontaneously breathing patients: Ultrasound assessment
Minerva Anestesiologica 2017 March;83(3):266-73
・深いプロポフォール鎮静下で診断的処置を受ける合計 36 人の患者を研究した。超音波測定には、以下が含まれた:横隔膜肥厚吸気終末(TEI)および呼気終末(TEE)。様々な時点(ベース T0、プロポフォール注入時 T1、覚醒時 T2)で、横隔膜肥厚分画(DTF)を[(TEI-TEE)/ TEE] から計算した。酸素を 4L/分で投与し、酸素飽和度(SpO2)、呼気終末 CO2(EtCO2)、および呼吸数(RR)を記録した。
・プロポフォール注入中(T0 vs T1)に TEI と TEE はそれぞれ 26.7% と 17.4% 減少し(P<0.001)、T2 で急速に回復した(22.7% と 15.8%)。処置終了時(T0 vs T2)に、TEI は有意に低下したままであった(10%、P<0.001)が、TEE は完全に回復した。DTF は T1 で 56.7% 減少した(P<0.001)が、T2 では 76.9% 増加した(P=0.001)。覚醒後の回復(T0 vs T2)はベースライン値に達しておらず、23.4% の差があった(P<0.001)。 SpO2 は 96% 超で、EtCO2 は 43mmHg 未満のままで、酸素飽和度低下のエピソードは観察されなかった。
・本研究は、深いプロポフォール鎮静が健康患者の筋肉活動に影響することを示した。鎮静中に横隔膜筋力は低下したが、SpO2 に臨床的に意義のある効果はなかった。本研究はまた、超音波が正常な臨床処置中の横隔膜活動を測定するのに適していることを確認した。
[!]:カプノメータやパルスオキシメータでは検出できないレベルの呼吸抑制がエコーで検出できるかもしれないか~。なるほど。.
【出典】
Propofol sedation reduces diaphragm activity in spontaneously breathing patients: Ultrasound assessment
Minerva Anestesiologica 2017 March;83(3):266-73
この記事へのコメント