子宮内膜癌低侵襲手術を受ける患者で、長い手術時間は、術後合併症の増加と関連している

・研究の目的は、子宮内膜癌の低侵襲手術を受ける患者で、手術時間が術後の内科的、外科的合併症の発症に及ぼす影響を調査することであった。

・2005 年から 2014 年までに子宮内膜癌のために腹腔鏡手術を受けた患者を、ACS-NSQIP データベースから同定した。最初に手術時間を 1 時間間隔で分割し、合併症率を調査した。評価項目には、あらゆる合併症、内科的合併症、または外科的合併症の発症が含まれた。その後の分析は、手術時間<240 分と手術時間≧240 分に基づいて患者を 2 群に分けて行われた。カテゴリー変数間の関連は、χ2乗検定とフィッシャの正確確率検定を用いて決定された。連続変数の平均値間の差はスチューデント t 検定を用いて決定した。ロジスティック回帰を用いた単変量および多変量解析を用いて、術後合併症の予測因子を同定した。

・9145 人の患者が含まれ、そのうち 639 人(7%)が合併症を発症した。手術時間が増加するにつれて、合併症の割合も増加した。手術時間≧240 分は、総合併症率(11.7% vs 6%、p<0.001)内科的合併症率は240例、合併率(9.3% vs 4.2%、p<0.001)、外科的合併率(3.9% vs 2.4 %、p=0.001)の増加と関連していた。合併症率の増加に関わる因子について、多変量ロジスティック回帰を実施したところ、手術時間の増加、COPD、高血圧、糖尿病、ASA クラス≧3、依存性機能状態、ステロイドの慢性的使用が、合併症の増加と独立して関連することが判明した。リンパ節郭清は、手術時間の増加や合併症の増加と関連していなかった。

・手術時間の増加は、子宮内膜癌に対する腹腔鏡手術後の合併症発症リスクの上昇と独立して関連している。

【出典】
Longer operative time is associated with increased post-operative complications in patients undergoing minimally-invasive surgery for endometrial cancer.
Gynecol Oncol. 2017 Oct 2. pii: S0090-8258(17)31348-3. doi: 10.1016/j.ygyno.2017.09.024. [Epub ahead of print]

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