■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2018/08/30
| 【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (f___) (a_____) : 開放気道 (2) (c__________) (a_________) : 競合的拮抗 (3) (c_________) (f_______) (r_______) : 補体結合反応 (4) (d_________) (h__________) : 人為的低血圧 (5) (a____________) (r_______) : アナフィラキシー様反応 |
[解答]
| (1)free airway | (2)competitive antagonism |
| (3)complement fixation reaction | (4)deliberate hypotension |
| (5)anaphylactoid reaction |
[出典] 麻酔科学用語集 第3版
| 【問題2】(筋弛緩) 筋弛緩薬について正しいのはどれか。 | ア:ベクロニウムやパンクロニウムが血中から消失する割合は加齢とともに減少する。 イ:慢性腎不全患者に、dツボクラリンとガラミンのどちらかを使うとすれば、dツボクラリンの方がよい。 ウ:抜管時の目安としては四連反応比(train of four ratio)が90%なくてはならない。 エ:単発刺激は神経筋接合部でのシナプス前の反応を、またテタヌス刺激や四連刺激(train of four stimuli)はシナプス後の反応を優位に反映していると考えられている。 |
[解説] ベクロニウムやパンクロニウムが血中から消失する割合は加齢とともに減少する。ガラミンは2%が代謝されるに過ぎす、95%は腎から排泄される。他方、dツボクラリンは、46~95%が腎、12%が肝から排泄される。抜管時の目安としては四連反応比(train of four ratio)が70~80%あれば、神経筋機能が適正に回復しており、十分な自発呼吸を維持しうる。単発刺激は神経筋接合部でのシナプス後の反応を、またテタヌス刺激や四連刺激(train of four stimuli)はシナプス前の反応を優位に反映していると考えられている。
[正解] (ア)、(イ) [出典] 第26回麻酔指導医認定筆記試験:A10
| 【問題3】(疼痛管理) 癌性疼痛の治療に関して正しいのはどれか。 | ア:癌性疼痛に対する第1選択薬は非ステロイド性消炎薬である。 イ:徐放性モルヒネは入院患者のみが対象となる。 ウ:硬膜外腔にモルヒネを長期投与することがある。 エ:フェノールによる神経破壊ブロック後には有痛性末梢神経障害を起こす傾向が強い。 |
[解説] 神経破壊ブロックにより、良好な結果が得られるのは50-60%である。最大の問題は、運動障害、膀胱、直腸障害が起きてしまう可能性があることである。腫瘍の進展が早く、ブロックした範囲を超えてしまうこともある。永久ブロックにはアルコールとフェノールが用いられる。フェノールはグリセリンに溶解して高比重となっており、注入時に痛みがなく局所麻酔薬用の作用ですぐに鎮痛が得られるが、神経破壊には15分くらいかかる。アルコールの場合、低比重であり、注入時痛があり、神経破壊はただちに起こる。永久ブロックとはいっても、約半数で効果は2カ月,1/4で効果は1カ月であったという報告もある。有痛性末梢神経障害はアルコールブロックの方が多い。
[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集
| 【問題4】(呼吸) 慢性呼吸不全の急性増悪の基礎疾患として最も多いものはどれか? | 1) 気管支喘息 3) 陳旧性肺結核 5) びまん性凡細気管支炎 | 2) 慢性肺気腫 4) 間質性肺炎 |
[解説] 「慢性呼吸不全の急性増悪の基礎疾患として、気管支喘息>慢性肺気腫>肺結核後遺症>間質性肺炎>びまん性汎細気管支炎であった。」という報告がある。しかし、気管支喘息は気管支収縮の可逆性が定義であるから、気管支喘息が慢性呼吸不全の基礎疾患として妥当かどうか疑問の余地はある。
[正解] 1 [出典] 呼吸管理必携P254
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