待機的ステントグラフト内挿術のための局所区域麻酔 vs 全身麻酔 - コホート研究
・本研究の目的は、局所区域麻酔法を用いた待機的ステントグラフト内挿術(EVAR)を受けた患者の方が、全身麻酔(GA)で治療された患者よりも良好な転帰を有するかどうかを調査することであった。
・著者らは、5 年間にわたって、区域麻酔(RA)か、または GA を用いて行われた EVAR の転帰を後ろ向きに評価した。さらに、電子文献ソース(MEDLINE、EMBASE、CINAHL、CENTRAL)を検索して、EVAR のさまざまな麻酔法を比較した研究を特定した。周術期の死亡率と合併症率だけでなく入院期間(LOS)も主要評価項目尺度とした。プール効果推定値は、固定効果モデルまたは変量効果モデルを使用して計算した。結果はオッズ比(OR)または平均差(MD)、95% 信頼区間(CI)として報告している。
・355 人の患者が研究期間にわたって標準的な EVAR を受けた(RA、 215 人の患者; GA 140 人の患者)。両群の患者のベースライン人口統計と臨床的特徴は同様であった。周術期死亡率は RA 群で有意に低かった(0.5% vs 4.3%、P=0.017)。周術期合併症率(P=0.370)、LOS(P = 0.146)、術後の移動先(P=0.799)、再手術(P=0.355)、30 日以内の再入院(P=0.846)に差は見られなかった。15 件の観察研究から得た 15,472 人の患者に関するデータのメタ分析では、局所区域麻酔で治療を受けた患者群の方が、GA で治療された患者群よりも、周術期死亡率(OR 0.70、95%CI 0.52~0.95、P=0.02)と合併症率(OR 0.73、95%CI 0.55~0.96、P=0.02)が有意に低いことを見出した。本著者らのサブ群分析は、局所麻酔(LA)(P=0.003)と RA(P<0.0001)はともに、GA と比較して有意に短い LOS と関連していることを実証した。
・周術期死亡率と合併症率の低下および入院期間の短縮により示されるように、待機的 EVAR において局所/区域麻酔法は、GA よりも有利である可能性がある。現在のエビデンスレベルを考慮すると、待機的患者では LA または RA が考慮されるべきである。EVAR における最適な麻酔法に関する高いレベルのエビデンスを提供するためには、さらなる臨床研究が必要である。
[!]:EVAR の麻酔は、局所区域麻酔の方が全身麻酔よりも死亡率、合併症率が低いと。
【出典】
Loco-regional versus general anaesthesia for elective endovascular aneurysm repair - results of a cohort study and a meta-analysis.
Vasa. 2018 Apr;47(3):209-217. doi: 10.1024/0301-1526/a000688. Epub 2018 Feb 5.
・著者らは、5 年間にわたって、区域麻酔(RA)か、または GA を用いて行われた EVAR の転帰を後ろ向きに評価した。さらに、電子文献ソース(MEDLINE、EMBASE、CINAHL、CENTRAL)を検索して、EVAR のさまざまな麻酔法を比較した研究を特定した。周術期の死亡率と合併症率だけでなく入院期間(LOS)も主要評価項目尺度とした。プール効果推定値は、固定効果モデルまたは変量効果モデルを使用して計算した。結果はオッズ比(OR)または平均差(MD)、95% 信頼区間(CI)として報告している。
・355 人の患者が研究期間にわたって標準的な EVAR を受けた(RA、 215 人の患者; GA 140 人の患者)。両群の患者のベースライン人口統計と臨床的特徴は同様であった。周術期死亡率は RA 群で有意に低かった(0.5% vs 4.3%、P=0.017)。周術期合併症率(P=0.370)、LOS(P = 0.146)、術後の移動先(P=0.799)、再手術(P=0.355)、30 日以内の再入院(P=0.846)に差は見られなかった。15 件の観察研究から得た 15,472 人の患者に関するデータのメタ分析では、局所区域麻酔で治療を受けた患者群の方が、GA で治療された患者群よりも、周術期死亡率(OR 0.70、95%CI 0.52~0.95、P=0.02)と合併症率(OR 0.73、95%CI 0.55~0.96、P=0.02)が有意に低いことを見出した。本著者らのサブ群分析は、局所麻酔(LA)(P=0.003)と RA(P<0.0001)はともに、GA と比較して有意に短い LOS と関連していることを実証した。
・周術期死亡率と合併症率の低下および入院期間の短縮により示されるように、待機的 EVAR において局所/区域麻酔法は、GA よりも有利である可能性がある。現在のエビデンスレベルを考慮すると、待機的患者では LA または RA が考慮されるべきである。EVAR における最適な麻酔法に関する高いレベルのエビデンスを提供するためには、さらなる臨床研究が必要である。
[!]:EVAR の麻酔は、局所区域麻酔の方が全身麻酔よりも死亡率、合併症率が低いと。
【出典】
Loco-regional versus general anaesthesia for elective endovascular aneurysm repair - results of a cohort study and a meta-analysis.
Vasa. 2018 Apr;47(3):209-217. doi: 10.1024/0301-1526/a000688. Epub 2018 Feb 5.

この記事へのコメント